2023年9月13日(水)、唯一訪れたのは Roccaforte Mondovì、聖マウリツィオ教会(Pieve di San Maurizio)です。
ここは、フレスコ画が素晴らしいです。
「Chiese a porte aperte」というアプリを使って訪問することができます。
目次
1. Roccaforte Mondovì へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観(主後陣のフレスコ画) .
6. 内観(南小後陣のフレスコ画) .
1. Roccaforte Mondovì へ
ロッカフォルテ・モンドヴィ(Roccaforte Mondovì)は、ピエモンテ州クーネオ県のコムーネ(自治体)で、クーネオの南東約20km、トリノの南約80kmに位置します。
ロマネスク教会は、ひとけのない丘の上にあります。
ロマネスク様式の鐘楼が特徴的です。
2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
ピエモンテで最も古いピエヴェである。
12世紀末まで、ロッカフォルテ村はエッレロ(Ellero)川の右岸にあったが、破壊された後、現在の場所である左岸に再建された。
現在の教会は、6世紀に建てられた最初の教会がサラセン人によって破壊された後、10世紀から11世紀にかけて建てられた。1014年に皇帝ハインリヒからサン・ベニーニョ・ディ・フルットゥアリア(San Benigno di Fruttuaria)修道院にロッカフォルテの土地が与えられた際、10世紀にサラセン人によって破壊された教会が言及されている。
内部では、12世紀、13世紀、15世紀、16世紀、17世紀に遡る芸術的価値の高いフレスコ画が特に注目される。
この後は、教会の中にあった案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
教会の中にあった案内板による平面図です。東が上です。
二廊式の簡素なつくりです。
4. 外観
丸みのある、川の石が積まれています。
地元エッレロ(Ellero)川の小石かもしれません。
5. 内観(主後陣のフレスコ画)
教会の中に入ります。
主後陣を中心に、フレスコ画をみます。
1: 聖モーリス、2: 聖母子(断片)、3: 使徒、4: 聖コスタンツォと授乳の聖母
5: 『創世記』の物語
手足が長く、体の線の描き方が独特です。こちらは、11世紀の作品かもしれません。
6: アベルの献げ物
少年っぽいアベルと羊の肥えた初子は、どちらもとても純粋そうで、清らかです。
祝福する神の手、指が長〜い。
6. 内観(南小後陣のフレスコ画)
南側廊に行きます。
南小後陣を中心に、フレスコ画をみます。
マンドルラのキリスト、ロマネスク・ビザンチン様式(1100年頃)
南小後陣のまわりに、1100年頃のロマネスク様式のフレスコ画がいっぱいです。
7: マンドルラのキリスト、8: セラフィムの天使たち、9: 四福音書記者の象徴、
10: 神の子羊と天使たち、
11: 象徴的な表現
くたびれ顔の二股人魚。
にぎやかな頂点部。
元気よすぎな魚たち。
12: 八使徒とケンタウロス
十二使徒のうち、八使徒だけが確認できます。
整然と並ぶ使徒たち。
あんぐりと口を開けたケンタウロス。
13: 装飾幕
生き物たち、礼賛。
なに?呼んだ?
14: 殉教者(断片)、15: ペリカン、聖ゲオルギウスとドラゴン(断片)、
ペリカン、存在感があります。
16: ユダの接吻
たっぷりと布地を使った、美しい衣装です。
ユダ、イエスをがっしりと抱く。
17: イルカとカワカマス
イルカなの?
18: 二人の決闘者
いや、もう、頭が割られてるから。怖いから。
聖マウリツィオ教会(Pieve di San Maurizio)。フレスコ画が素晴らしいです。
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