2023年9月10日(日)、二番目に訪れたのは Casalvolone。サン・ピエトロ教会(Pieve di San Pietro)です。
ここは、石積みと盲アーチ、付け柱が美しいです。南扉口と教会の中には、フレスコ画が残っています。
2023年、教会は3月から10月の第3日曜の15:00〜18:00に開いていました。私はコムーネ(自治体役場)を通じて相談し、第2日曜の15:00に予約しました。
目次
1. Casalvolone へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
1. Casalvolone へ
カザルヴォローネ(Casalvolone)は、ピエモンテ州にあり、ノヴァラの西約14kmに位置します。
5層の立派な鐘楼が、南側廊に入りこんでいます。
2. 概要
教会の内外に案内掲示がありました。また、管理人からリーフレットとDVDをもらいました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
教会に関する最初の文書記録は975年である。古代ローマ時代の建物の跡に建てられ、カザルヴォローネ(Casalvolone)、ヴィッラータ(Villata)、セージア(Sesia)川左岸の村々を含む地域の教会となった。
ロマネスク様式の教会は、1118年から1119年にかけて「Plebem de Casali」として奉献された。墓地の近くに位置する教会であり、城の礼拝堂(Cappella de castro)やサン・サルヴァトーレ修道院(Abbatiam Sancti Salvatoris de Casali)とは全く異なるものである。
1976年から1979年にかけて行われた教会内部の修復工事で、いくつかの墓と、その墓を閉じていた板、そしてかなり古い後陣の基礎が発見された。これらの発見は、右側通路に組み込まれた鐘楼の変則的な位置や、初期の小さな一廊式教会の存在を証明するものである。
教会内部に1425年から1600年の間に描かれたフレスコ画には、後陣に描かれた「マンドルラのキリスト」と「使徒の説話」、「慈悲の聖母」、「福者と聖母子」などがある。
ファサードに隣接して、17世紀初頭に作られた納骨堂があり、何世紀にもわたって葬儀の前に故人を安置するために使われてきた。内部には小さな祭壇とフレスコ画がある。
この後も、案内掲示等を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
リーフレットに平面図がありました。東が右です。
さっそく、見学です。
4. 外観
外壁は川の小石とレンガでできていて、一部はヘリンボーン状に並べたオプス・スピカトゥムの石積みです。
石積みと盲アーチ、付け柱が美しい。
古代ローマ時代の石を再利用したっぽい部分がいくつかあります。
南扉口の周りにフレスコ画が残っています。
聖クリストポルスです。
かなり失われています。
5. 内観
教会の中に入ります。
1425年から1600年の間に描かれたフレスコ画が鮮やかに残っています。
私はロマネスク様式のフレスコ画を探しました。
右(南)側廊の第4柱間の壁に、みつけました。
窓の左に、指さす右手。窓の下の帯装飾もロマネスクだと思います。
こちらには、聖人の首が転がっています。
戦う人たち。
槍を持つ人かな?
サン・ピエトロ教会(Pieve di San Pietro)。石積みと盲アーチ、付け柱が美しいです。南扉口と教会の中には、フレスコ画が残っています。
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