カヴァナ(Cavana)

2022年12月15日(木)、唯一の訪問地はCavana。Abbazia di San Basilide (Badia Cavana) です。

ここは、ポルティコが素晴らしいです。祭壇のペリカンも良いです。

3月から10月までは、毎週日曜の15:00-18:30(最終入場は18:00)に開きます。無料です。
その他の日は、基本的に団体向けの予約制で有料です。Melusine associazione culturale に連絡すると予約できます。(2022年現在)

目次

Cavana へ .
概要 .
ポルティコ .
内観全体、地下聖堂 .
祭壇のペリカン .
回廊 
Airbnb . .

アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。

Cavana へ

私は9時に予約してありました。20分くらい早く着くつもりで宿を出ましたが、道路工事のために迂回が必要だったり、道を間違えたりして、結局、10分も遅刻してしまいました。😖

信号待ちの時間を使って、鍵を開けに来てくれる人に、WhatsAppでメッセージを送りました。「すみません。10分遅れます。」

Giovanni という名前の彼は「大丈夫ですよ。ここでお待ちしています。」と返信をくれました。

私は宿から南に約35km、41分の道のりに70分もかかって、リパ(Ripa)山の斜面を見下ろす山の上の修道院に着きました。

斜面を見下ろす立地
西側外観

Giovanniが建物の前で待っていました。

概要

Giovanni が説明してくれました。聞き取った内容を私が太字で和訳します。

11世紀末から12世紀初め頃、ヴァッロンブローサ会により設立され、1485年まで同会が支配した。建物は、ロマネスク様式のオリジナルのレイアウトを残している。

ヴァッロンブローサ会は、カトリックの修道会です。その名前はトスカーナ州にある設立地にちなんでいます。Abbazia di San Basilide (Badia Cavana) はトスカーナ州からParmaにいたる道沿いにあります。

設立者は、ヴァッロンブローサ大修道院長で、教皇パスカリス2世の枢機卿兼教皇特使で、1106年に Parma の司教に任命された Bernardo degli Uberti とされている。1115年の教皇パスカリス2世の勅書にこの修道院が言及されている。

15世紀末、修道院の一部が崩壊し、修道士たちと伯爵との関係が悪化する中、教皇インノケンティウス8世の改革令が出された。大修道院長はいなくなり、一時的な聖職給を受ける聖職者たちによって管理されるようになった。

この後も、Giovanni から聞き取った内容を引用するときは太字で書きます。

ポルティコ

二つの柱間に、素晴らしい柱頭彫刻があります。

いくつかの彫刻は、Cattedrale di Parma のものと比較すると、1117年の地震による被害を修復したのと同じ職人の作品であることがわかる。

ポルティコ

こちらの柱頭は、向かって左(教会側)にライオン、中央に植物と人物、向かって右(外側)にドラゴンがいます。

ライオン
植物と人物
ドラゴン

主扉口の両側の柱頭には、四福音書記者の象徴があります。

有翼のライオン(聖マルコ)、有翼の人(聖マタイ)
有翼の牛(聖ルカ)、鷲(聖ヨハネ)

主扉口の装飾も、良いんです。

古典的な浮き彫りが素晴らしい。

主扉口の装飾

ルネッタの十字架は、ギリシャ十字に四つの玉があしらわれており、この地域でよく見られるもの。ここにある、教会から回廊に通じるもう一つの扉にも見られる他、Lesignano Bagni の教会、Torrechiara の教会、Bannone の教会にも見られる。

十字架の下の玉には、下に棒がついています。祝祭のときに行列で歩く人が掲げる十字架を思い出します。

内観全体、地下聖堂

ラテン十字のプランで、両側に翼廊があります。

身廊にて東を向く

内陣の下に地下聖堂があります。

内陣
地下聖堂

地下聖堂の中には、San Basilide の聖遺物があり、かつてはオイルランプで常に光が灯されていたそうです。

祭壇のペリカン

12世紀の祭壇を再利用したもので、上部には、二つの角にペリカンの頭部があしらわれているのが特徴。

祭壇の上に広げられている布をめくって見せてもらいました。これです、ペリカン。

祭壇のペリカン

隅っこに、小さく彫られていました。

ペリカンは「くちばしで自分の胸を傷つけて、流れる血を子に飲ませる」といわれています。キリストの象徴として教会に描かれることがあります。

祭壇の卓上に、しかも端に、描かれているのは初めて見ました。

回廊

回廊は教会の南側にあります。南翼廊にある扉口から行きます。

南翼廊と回廊をつなぐ扉口のルネッタには、主扉口と同じような、玉があしらわれたギリシャ十字があります。

南翼廊と回廊をつなぐ扉口

回廊の中庭には鶏🐔たちが駆け回っていました。農具も置かれていて、12世紀の大修道院という雰囲気ではないなあと思いました。

でも、片隅に、彫刻された柱、柱頭と碑文がありました。

回廊
回廊

由緒ありそうなこれらの周りには、鶏🐓たち。なんだか不思議な組み合わせです。

彫刻された柱と柱頭、碑文

Abbazia di San Basilide (Badia Cavana) 。ポルティコが素晴らしいです。祭壇のペリカンも良いです。

Airbnb

夫と私は、翌12月16日にParmaのAirbnbをチェックアウトし、北西に約177km、2時間ほど車を運転してミラノ・マルペンサ国際空港に行きました。夫が帰国するからです。私は空港で夫を見送りました。

その後、私はひとりで南東に約50km、50分ほど車を運転して、ミラノ近郊のCormanoという町のAirbnbにチェックインしました。台所、食堂兼居間、シャワー・トイレ、寝室という間取りのマンションです。無料の駐車場つき。

2泊の総額が€ 127.08 EURでした。

Airbnbの食堂兼居間

ひとりには十分すぎる広さがあり、必要なものが揃っていて、居心地が良かったです。

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