2022年8月8日(月)、三番目に訪れたのは Saint-Dier-d’Auvergne。Eglise Saint-Didierです。
ここは、赤い花崗砂岩と灰色の花崗岩を交互に使って装飾された建物に、ロマネスク様式の素晴らしい柱頭彫刻が並びます。
Saint-Dier-d’Auvergne へ
私はクルピエール(Courpière)から南に14分ほど車を運転して、山の中の静かな村につきました。14時半頃のことです。
教会は、ミオデ(Miodet)川を見下ろす岩場の上に建っています。橋(Pont de Saint-Didier)から北を向くと、旧小修道院の建物の向こうに目指す教会の鐘楼が見えました。
この教会を訪問するには、事前に役場(Mairie)に予約する必要があります。
通常は、役場の営業時間内(2022年現在は月〜金の8時半〜12時と13時半〜16時半)の訪問についてはメールで予約できるようです。でも、私の予約については「8月は休暇期間なので電話で再確認することをお勧めします」と書いてありました。
そう、電話で、です。
何はともあれ、予約できたので役場に行き、役場の女性と一緒に教会の隣に住む鍵守りの人のところに行って、鍵を借りることができました。
Eglise Saint-Didier の概要
教会の外に小さい案内掲示がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。
1052年に、王がサン・ディエ教会の所有権をラ・シェーズ・デュ(La Chaise-Dieu)修道院と確認した。ロマネスク様式のこの建物は、南側に隣接する小修道院とともに、14世紀末に要塞化された。西側のファサードは、赤い花崗砂岩と灰色の花崗岩を交互に使って装飾された門で開かれている。
11世紀半ばに、ここに小修道院が設立されて、ラ・シェーズ・デュ(La Chaise-Dieu)の庇護を受けることになったのかな、と思います。
外観をみます。
Eglise Saint-Didier の外観:全体
役場を出て、北東を向くと教会があります。
建物は、赤い花崗砂岩と灰色の花崗岩が使われています。
こうして見ると、かなり高さのある建物だなあ、と感じます。
Eglise Saint-Didier の外観:ファサード
西側にある教会広場からファサードを見ます。
ファサード上部の柱頭には彫刻があります。
二股人魚とか
人とか
西扉口にはふんだんに赤い花崗砂岩が使われています。
教会の中に入ります。
フロアプラン
現地には、フロアプランは、みあたりませんでした。ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps の『Auvergne Romane』によるフロアプランを載せます。東が上です。
Eglise Saint-Didier の内観:全体
素晴らしい柱頭彫刻がいっぱいで、思わず歓声をあげちゃいました。
祭壇を背にして西を向きます。
教会内部の柱頭彫刻は、東側に集中しています。
Eglise Saint-Didier の内観:柱頭彫刻
柱頭彫刻をみます。
尾ひれがピチピチしそうな二股人魚たち
植物と人
たくさんの人たち
同じ柱頭を別角度から。ひげが印象的。
アトラス
二股人魚たち
ハンサムです。
Eglise Saint-Didier。赤い花崗砂岩と灰色の花崗岩を交互に使って装飾された建物に、ロマネスク様式の素晴らしい柱頭彫刻が並びます。
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