イグランド(Iguerande)<1>

2018年9月の旅行十日目、二番目の目的地はIguerande。ムレ(Melay)から東に約7km、車でわずか約8分の道のりです。

ここでの目的はサン=マルセル教会(Eglise Saint-Marcel)と昼食。

まだ昼食には早い時間だったので、先に教会を目指しました。教会は高い丘の上にあります。

教会へは、この坂道を登ります

くねくねと細い道を緊張しながら登りきると、広い駐車場があり、目指す教会はその隣。車を停めてホッとしました。

最高気温30度以上の猛暑なので、なるべく日陰を選んで停めます。

周りには絶景が広がっています。

まず後陣を見ました。

持ち送りが凝ってます

持ち送りだけでも、見ごたえ十分。

いいものを見たうれしさで気分が良くなって来ました。

教会の北東側

教会の北側

上の写真の右奥が幼稚園なのか、たくさんの幼児がはしゃぐ声が響き渡っていました。

教会の西側

教会のfaçadeの南(向かって右)に写っている低い屋根は、トイレです。

西扉口の前に戻りました。

左後ろから聞こえてくる幼児たちの大歓声は生命の躍動感を伝えますが、正面には簡素で荘厳な聖堂が不動のまま存在感を示しているという、不思議な感じ。

中に入ります。

奥に作業をしている男性が4~5人いました。どうやら木製の長いすを手入れしていて、表面をサンドペーパーで熱心に削っています。

やばい!!!

私は粉塵に弱いもんですから、粉が舞う場所にいると、くしゃみと鼻水と頭痛が止まらなくなりそうで、どきどき。そして、この心の動揺が間違いのモトでした。冷静さを失った私は一番みたかった彫刻を見落としたまま出発してしまい、後日あらためて来ることになっちゃうんです。

ま、、、その彫刻なしでも、見ごたえは相当あったので満足しちゃったってわけです。

北側廊

南側廊

リーフレットがありました

リーフレットによれば、この教会は恐らく11世紀末頃に建てられたブリヨネ地域を代表するロマネスク教会の一つで、2世紀の殉教者サン=マルセルに捧げられています。

何度か修築されていますが、純粋なロマネスク様式を保っています。

案内掲示もありました。

フロアプランを拡大。

後陣

交差部

反対側

祭壇を背にして西を向きます。

採光の高窓が無い構造です。

柱頭彫刻が美しい

実は、私が見落としてしまった彫刻の一つが上の写真に小さく写りこんでいますが、この時は気づきませんでした。

サン=マルセル教会(Eglise Saint-Marcel)って、簡素でとても美しい教会だなあ、と、満足して出発。

昼食は坂道を下りた場所にある、こちらで食べました。

Le Fiacre
38 Grande Rue, 71340 Iguerande

車は交差点の南向かいにある大きい駐車場に停めて店の中に入りました。やさしそうな若い男性店員が今日の定食(€12.9)を勧めてくれたので、それを注文。

私はフランス語で話していたのですが、店員は英語で話すので、あれっ?と思ったら「練習中だから英語で話させて欲しい」と、はにかみながら言います。よっしゃ、そういうことなら、喜んで応援しちゃう。

待っていると、

ピザや惣菜のテイクアウトをする客が次々とやって来ました。どうやら人気店。

私の料理が運ばれてきました。

地元料理だそうで、ひき肉がたっぷり入ってます。

美味しいんですが量が多くて食べ切れずにいると、男性店員にそっくりのマダムが来て「良かったら包みましょうか?」とのこと。ありがたい☆

チーズ

デザート(マダムが運んできてくれました。マダムも英語を練習中らしく「デセールは英語でなんていうのかしら?」と。)

コーヒー(お菓子、こんなにいっぱい?)

ちょうどいいくらいに満腹になり、うれしい気持ちで会計を済ませて店を出たのでした。

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