旅行十日目、最終日です。この日17:50発の飛行機で帰国予定。その前に、最後のロマネスク見学です。
ホテルをチェックアウトして大きい荷物をフロントに預け、少し歩くと大きな道路の向こうに鐘楼(bell tower)が見えてきました。
やって来ました、サン・パウ・デル・カンプ修道院(Monestir de Sant Pau del Camp)。
façade、良いでしょ。
中央には全能の神(手)、その周りに福音書記者のシンボル。
柱頭には西ゴートの影響を受けた幾何学模様が施されています。向かって左。
向かって右。
イエスの両脇に聖パウロと聖ペトロ。
好みのやつを拡大します。
牛や植物っぽいの。
変な顔。
ひげおじさん。
たこっぽいの。
後姿は、ロンバルディア帯(blind arch)が美しい。
壁に案内が掲示してありました。
掲示してあったフロアプランを見易く編集。
入ると受付におばあさんが居て、お金を払って案内(英語版)を貰いました。
1596年に発見された墓石により、897年から911年の間にバルセロナ伯であるギフレ2世ボレイ(Earl Guifré Borrell)が修道院を創設したと考えられています。
985年にイスラム教徒によって破壊されました。その後12世紀にサン・クガ・ダル・バリェス(Sant Cugat del Vallès)修道院に併合され、13世紀にかけて行われた再建でロマネスク様式の身廊(nave)、翼廊(transept)、後陣(apse)、ドームや回廊(cloister)が造られました。
姉がBarcalona 在住という縁もあって何度かこの町に来た事がありましたが、この修道院に入るのは初めてでした。
入ったとたん、グレゴリオ聖歌が静かに響いて、街中の喧騒が嘘のようです。
中庭越しに見るとこうなります。この葉状アーチはムーア様式(イスラムの影響を受けたデザイン)だそうです。
動画をインスタグラムにアップしました。こちらをクリックすると見られます。聖歌は収音できなかったのですが、印象だけでも。
ここから教会に行けます。
façadeを内側からみました。
後陣(apse)です。
ドームを下から見上げました。
もう一度 cloister に戻り、心ゆくまでみました。
おじさんがかくれていたり、
動物がいたりします。
この修道院、すごく気に入りました。
素晴らしいロマネスクの余韻が続いていましたが、そろそろ現実の世界に戻らないといけません。受付のおばあさんに挨拶して、修道院を出ます。
そして職場への土産を買うためボケリア市場に行きました。
Mercado de La Boqueria
La Rambla, 91, 08001 Barcelona
カウンターで軽食する人たち
魚介類も充実
しっかり職場への土産を買いました。生ハム。
さて、最後に姉と昼食。早い時間から営業している店が良かった(伝統的な店は通常、ランチは13時半からだけど、そんなに待ちたくなかった)ので、こちらの店を12時に予約しました。
Les Quinze Nits
08002, Plaça Reial, 6, 08002 Barcelona
でも、案内されたのは外のテーブル。寒い日だったので店内のテーブルをお願いしたら店内はまだ準備できてないんだそうで。。。結局、待ちました。
テーブルに案内されると、たくさん注文しました。姉の子供たちも居たので、大人数。
魚のスープ、すごーく美味しかった。
どうしても欲しかった温野菜と、定番の魚介のフィデウア(パスタ版パエジャ)。
イカ墨のパエジャとムール貝。
美味しく、いただきました。
満腹になって、ふと時刻をみたら15:40。やばい。帰国便は17:50に離陸してしまう。姉への挨拶もそこそこに大急ぎで店を後にし、走って、何とか飛行機に間に合いました。。。なんだか最後まで、急いでばっかり。
さて、2018年3月の旅行はこうして全日程を終えました。イタリア、フランス、スペイン、貴重な出会いに恵まれた一つ一つの場面が懐かしく思い出されます。
素晴らしい十日間でした。
・
・
・
・
・