キュクサ(Cuxa)<3>

サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、続きです。

楽しい彫刻が施された回廊を見ます。美しいピンク大理石はヴィルフランシュ・ド・コンフラン(Villefranche-de-Conflent)の扉口と共通しています。

ご存知の方が多いと思いますが、回廊は廃墟化し、1954年以降に再建されました。その時に取り戻してすえつけられた柱頭彫刻があります。そして一部はニューヨークの「The Cloisters Museum」にあります。

回廊の柱頭彫刻は多様な装飾が続いて、一つ一つ表情が違いますから、宝探しの気持ちで気に入りを探しました。

とりわけ印象的なのは、スカート(っぽいの)を着て両側を動物に挟まれている人の構図です。動物(多分ライオン)の前脚を持ち上げています。

ちょっと見覚えのある構図でしょ?リュー・ミネルヴォワ(Rieux-Minervois)の七角形の聖マリア教会(Eglise Heptagonale Sainte Marie)で、Roussillonの特徴があるって言われた柱頭彫刻の構図とよく似ています。

ちなみに、リュー・ミネルヴォワの柱頭彫刻が、こちら。

動物の前脚の付け根に手がありますから、こちらも人が動物の前脚を持ち上げています。そして人の胸元にある指は、動物の前脚でしょう。

面白いのが、サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院で私が一番気に入った彫刻。下の写真です。

胸を手で押さえている、ちょうちんスカートの人です。これは、完全に自分の手で自分の胸を押さえています。変なの。

この回廊、12世紀に造られた時は当時最先端の芸術が凝らされてて、訪れる人が目を見張るものだったのかも。

扉の脇の柱の下に面白いのもいました。

回廊(の教会側)に階段で中二階のようになっている場所があります。教会内にあるのと同じ形のアーチがあって、上半分が大きくなっています。馬蹄形アーチというのでしょうか。これは西ゴートの影響と修道院では行っていました。

同じアーチがここにも。

ピンク大理石とルシヨンの柱頭彫刻をたっぷり楽しみました。

サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、終わります。

“キュクサ(Cuxa)<3>” への6件の返信

  1. こんにちは。ランキングから来ました。サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、素敵な建物ですね。彫刻とか、雰囲気がありますね。

    1. こんにちは。訪問とコメントありがとうございます。
      そうなんです。建物も彫刻も素敵だったので、広~い回廊で頑張って写真を撮りました。わくわくして楽しい体験でした。
      みにー さん、ブログ拝見しました。多言語勉強中なんですね!
      私はフランス語を勉強中で聞き取りと発音に手を焼いています。くじけそうですが、何とか続けています。

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    1. Thank you for your comments. I am flattered! For me, learning and visiting Romanesque is highly amusing and touching. Yes, I definitely will stay up my work. (^^)

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