サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、続きです。
楽しい彫刻が施された回廊を見ます。美しいピンク大理石はヴィルフランシュ・ド・コンフラン(Villefranche-de-Conflent)の扉口と共通しています。
ご存知の方が多いと思いますが、回廊は廃墟化し、1954年以降に再建されました。その時に取り戻してすえつけられた柱頭彫刻があります。そして一部はニューヨークの「The Cloisters Museum」にあります。
回廊の柱頭彫刻は多様な装飾が続いて、一つ一つ表情が違いますから、宝探しの気持ちで気に入りを探しました。
とりわけ印象的なのは、スカート(っぽいの)を着て両側を動物に挟まれている人の構図です。動物(多分ライオン)の前脚を持ち上げています。
ちょっと見覚えのある構図でしょ?リュー・ミネルヴォワ(Rieux-Minervois)の七角形の聖マリア教会(Eglise Heptagonale Sainte Marie)で、Roussillonの特徴があるって言われた柱頭彫刻の構図とよく似ています。
ちなみに、リュー・ミネルヴォワの柱頭彫刻が、こちら。
動物の前脚の付け根に手がありますから、こちらも人が動物の前脚を持ち上げています。そして人の胸元にある指は、動物の前脚でしょう。
面白いのが、サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院で私が一番気に入った彫刻。下の写真です。
胸を手で押さえている、ちょうちんスカートの人です。これは、完全に自分の手で自分の胸を押さえています。変なの。
この回廊、12世紀に造られた時は当時最先端の芸術が凝らされてて、訪れる人が目を見張るものだったのかも。
扉の脇の柱の下に面白いのもいました。
回廊(の教会側)に階段で中二階のようになっている場所があります。教会内にあるのと同じ形のアーチがあって、上半分が大きくなっています。馬蹄形アーチというのでしょうか。これは西ゴートの影響と修道院では行っていました。
同じアーチがここにも。
ピンク大理石とルシヨンの柱頭彫刻をたっぷり楽しみました。
サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、終わります。
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こんにちは。ランキングから来ました。サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院、素敵な建物ですね。彫刻とか、雰囲気がありますね。
こんにちは。訪問とコメントありがとうございます。
そうなんです。建物も彫刻も素敵だったので、広~い回廊で頑張って写真を撮りました。わくわくして楽しい体験でした。
みにー さん、ブログ拝見しました。多言語勉強中なんですね!
私はフランス語を勉強中で聞き取りと発音に手を焼いています。くじけそうですが、何とか続けています。
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