ロクテュディ(Loctudy)

2025年5月9日(金)、最初に訪れたのはLoctudy、サン=テュディ教会(Église Saint-Tudy)です。

ここは、クワイヤと三つの放射状祭室を持つ周歩廊が美しいです。また、柱頭や柱の基盤に素晴らしい彫刻があります。

2025年、教会は毎日9:00〜18:00に開いていました。

目次

1. Loctudy .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観(柱の基盤) .
5. 内観(クワイヤの柱頭) .
6. 内観(周歩廊の柱頭) .

1. Loctudy

ロクテュディ(Loctudy)は、ブルターニュ地域圏フィニステール県にある町で、県都カンペールの約18km南西にあります。

教会は、村の北部、海岸までわずか130メートルほどの場所にあります。

北東側外観

2. 概要

教会の中にリーフレットや案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

教会は、伝承によれば、ウェールズからきて6世紀に私たちの小さな港の周辺で隠遁生活を送ったブルターニュの聖人、テュディ(Tudy)に捧げられている。この聖人はトゥデュアル(Tugdual)、トゥグデュアル(Tugdual)、パブ(Pabu)、その他の名でも知られている。

最初の修道院とその修道院教会は、おそらく木造で、7世紀頃にサン=ジルダ=ド=リュイス修道院(abbaye de Saint-Gildas-de-Rhuysの修道士たちによって、この聖人の遺骨を祀るために建てられた。当時、サン=テュディ(Saint-Tudy)は小修道院(prieuré)に過ぎなかった。その敷地は、サン=ジルダ=ド=リュイス修道院(abbaye de Saint-Gildas-de-Rhuysの修道士たちが所有し、小修道院長も彼らによって任命されていた。

伝承によれば、915年頃にヴァイキングによって破壊され、修道士たちは去っていった。

2番目の修道院教会、すなわち現在の建物は、11世紀末から12世紀初頭に建てられた。この教会は、地元産の花崗岩を使った最初の建築物のひとつである。

「そのベネディクト会の設計は、同時期のサン=ジルダ=ド=リュイス(Saint-Gildas-de-Rhuysやランデヴェネック(Landévennec)の修道院教会と同じで、サン=ブノワ=シュル=ロワール(Saint-Benoît-sur-Loire)の教会から着想を得ている。周歩廊と放射状祭室を備えた後陣の選択、建築の設計と技術の質の高さ、そして彫刻の装飾のテーマは、建設主の野心を物語っている。歴史はそれを記録に残していないが、これらの選択の背景には、当時の領主たちと同様に、聖トゥディ修道院の創設と寄付に自分の名を残そうとした、貴族の血筋に生まれた人物がいたことは間違いない。」(中世美術の専門家、Eliane Vergnolleによる)

この後も、リーフレットや案内掲示を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

リーフレットによる平面図です。東が上です。

リーフレットより

黒色:11世紀末〜12世紀初め
網目:15世紀
左上から右下への濃い斜線:18世紀
右上から左下への薄い斜線:19世紀

4. 内観(柱の基盤)

教会の中に入ります。

身廊には見事なアーチが連なり、交差部には重厚でありながらも美しい支柱があります。(交差部の上には、きっと、鐘楼があったのかなと思います。)

クワイヤと三つの放射状祭室を持つ周歩廊も美しいです。

身廊にて東を向く

そして、この教会の良さは建築にとどまりません。柱のほとんどが彫刻された基盤と柱頭で装飾されています。

柱の基盤

主に、様式化された植物や幾何学模様が彫られています。

柱の基盤

周歩廊の盲アーケードの基盤だって、ぬかりなく、彫刻されています。

周歩廊の盲アーケード

しかも、かわいい。こちらは2頭のライオンだと思います。

周歩廊の柱の基盤

こちらは、幾何学模様。三つのアーチは、神を意味するようです。

周歩廊の柱の基盤

こちらは、2人の人物だと思います。

周歩廊の柱の基盤

5. 内観(クワイヤの柱頭)

柱頭をみます。

クワイヤには、大きな柱頭が四つ並んでいます。

周歩廊から、クワイヤの柱頭を見ます。

クワイヤの柱頭(東面)

交差部に行き、クワイヤの柱頭を見ます。

クワイヤの柱頭(西面)

左(北)側から最初の柱頭は、中央の上部に、先がくるりと丸くなった「X」の文字のような形が彫られています。

クワイヤの柱頭1

左(北)側から二番目の柱頭は、中央の上部に、10個(3個+4個+3個)の小さな球が並んでいます。また、端に男性が立っています。

3は三位一体の象徴であり、したがって魂と永遠を意味する。
4は4要素(水、空気、土、火)であり、宇宙の象徴である。
7(3+4)は創造の7日間であり、人間の7年齢であり、7秘跡である。
12(3×4)は12人の族長、イスラエルの12部族、12人の預言者、12人の使徒、エルサレムの12の門、教会の奉献の12の十字架を表す。

クワイヤの柱頭2

左(北)側から三番目の柱頭は、中央の上部に、三つのアーチが彫られています。

柱頭の中央にある三つのアーチは、中世における神の表現である。
ここでは、神はキリスト教の殉教者を象徴するアカンサスの葉に囲まれている。

三つのアーチの意匠は、この教会のあちらこちらに彫られています。

クワイヤの柱頭3

左(北)側から四番目の柱頭は、中央の上部にライオンが彫られていると思います。

クワイヤの柱頭4

6. 内観(周歩廊の柱頭)

周歩廊に行きます。

周歩廊(南側)

周歩廊の柱頭をみます。

周歩廊の柱頭1

磔刑像のような彫刻が二つあります。

周歩廊の柱頭2
周歩廊の柱頭3

サン=テュディ教会(Église Saint-Tudy)。クワイヤと三つの放射状祭室を持つ周歩廊が美しいです。また、柱頭や柱の基盤に素晴らしい彫刻があります。

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