2024年9月13日（金）、最初に訪れたのはSahagún、Iglesia de San Tirsoです。

ここは、ムデハル・ロマネスク様式の煉瓦建築の顕著な例です。

2024年、教会は以下の日程で開いていました。
4月1日から9月30日：水曜から土曜10:00〜14:00と16:30〜20:00、日曜10:00〜14:00
10月1日から3月31日：水曜から土曜9:30〜14:00と15:00〜18:00、日曜10:00〜14:00
日曜午後、月曜、火曜と月末の週末は閉まりました。

目次

1. Sahagún へ　.
2. 概要　.
3. 平面図　.
4. 外観　.
5. 内観　.

1. Sahagún へ

サアグン（Sahagún）は、カスティーリャ・イ・レオン州レオン県にある村で、県都レオンの約50km南東にあります。

教会は、村の中心部、アルフォンソ6世通り（calle Alfonso VI）にあります。

2. 概要

教会の中に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

ムデハル様式の煉瓦建築の顕著な例で、ロマネスクをモデルに発展した様式である。その起源は12世紀に遡り、1123年と1126年に言及されている。サン・ベニート・デ・サアグン（San Benito de Sahagún）修道院跡やサン・ペドロ・デ・ラス・ドゥエニャス（San Pedro de las Dueñas）修道院教会とともに、レオンとカスティーリャにおけるムデハル建築の出発点となっている。

ムデハルとは、レコンキスタ（5世紀に始まる）の間、自分たちの習慣や宗教を守りながらキリスト教の領土に留まったイスラム教徒である。ムデハルの職人によって作られた建物は、19世紀以降、ムデハル芸術と呼ばれている。

アーチで区切られた三つの身廊を持つバシリカ式の平面で、三つの半円形の後陣がある。主後陣は、石造りの基部が残っているが、後に他の部分と同様に煉瓦造りになった。
外観は、特に内陣と後陣で最大の装飾が施され、魅力的なボリュームの交錯を見せる。壁面は、煉瓦の垂直の帯、正方形、アーチ、角度のついたフリーズやノコギリの歯のようなフリーズなど、この様式の特徴的な形で装飾されている。重厚な内陣の上には、長方形の平面と様々なアーチを持ち広い木製の庇で覆われた3層の巨大な鐘楼がある。現在の鐘楼は、1948年に倒壊した後、20世紀に修復されたものである。北側には、19世紀末に建てられたポルティコと聖具室がある。

内部は、20世紀後半に行われた改修を含め、広範囲にわたって修復されている。もともと身廊は、教会の西側に見える二つの半円アーチのような五つの半円アーチで区切られていた。ペレグリナ聖堂（Santuario de la Peregrina）の石材を使ったクワイヤがある。屋根はアラビア瓦葺きの切妻造りで、天井は木造であるが、これらはすべて20世紀に葺き替えられている。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が上です。

(1) 門（Puerta）
(2) ポルティコ（Pórtico）
(3) 北小後陣（Abside septentrional）
(4) 主後陣（Ábside central）
(5) 南小後陣（Ábside meridional）
(6) 鐘楼（Torre）
(7) 福音書記者聖ヨハネ（San Juan Evangelista）
(8) コロネル・ベラスケス家の墓（Sepultura de los Coronel Velázquez）
(9) クワイヤ（Coro）
(10) Trianos修道院の石棺（Sepulcro procedente del monasterio de Trianos）
(11) オリジナルの扉口（Puerta original）
(12) 聖具室（Sacristía）
(13) 石工の印（Marcas de cantería）

4. 外観

東に行きます。

三後陣と立派な鐘楼に圧倒されます。

ちなみに、西にある白い塔は、サン・ベニート（San Benito）修道院跡にある19世紀の新古典主義の塔で、「時計塔（Torre del Reloj）」と呼ばれています。

主後陣の下部は石づくりです。

北に行きます。

ポルティコは19世紀末のものです。

5. 内観

ポルティコの中にある扉口から教会の中に入ります。

煉瓦が整然と並んで、美しいです。

Iglesia de San Tirso。ムデハル・ロマネスク様式の煉瓦建築の顕著な例です。

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