2024年9月9日(月)の最後、六番目に訪れたのはBasconcillos del Tozo、Iglesia de San Cosme y San Damiánです。
ここは、南扉口に柱頭彫刻があります。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。
目次
1. Basconcillos del Tozo へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観(洗礼盤) .
5. 外観(南扉口) .
1. Basconcillos del Tozo へ
バスコンシジョス・デル・トソ(Basconcillos del Tozo)は、カスティーリャ・イ・レオン州ブルゴス県にある村で、県都ブルゴスの約46km北西にあります。
教会は村の一番高い場所にあり、ブルゴスとアギラル・デ・カンポー(Aguilar de Campoo)とを結ぶ幹線道路(N-627)の南にあります。
教会の一部は、修復工事中でした。

2. 概要
Románico Digital による概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
この地域の他の例との構成的な関係や、12世紀末のパレンシアの彫刻との図像学的な関係(ただし、その解像度と表現はより粗く、より一般的である)から、この建物とその洗礼盤は、13世紀の最初の数十年頃のものと考えられる。
この後も、Románico Digital を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が右です。

4. 内観(洗礼盤)
私は教会の中に入っていません。Románico Digital による画像です。
教会の中には、洗礼盤があるようです。
直径115cm、高さ48cmの盃から成るロマネスク様式の洗礼盤があり、高さの中程に縁取りが施されている。円形の台座は、角にツメが付けられている。類型学的にも装飾的にも、バリオ・パニサレス(Barrio Panizares)、アルセラーレス・デル・トゾ(Arcellares del Tozo)、ペドロサ・デ・バルデルシオ(Pedrosa de Valdelucio)の洗礼盤と直接的に関連しており、おそらくペドロサ・デ・バルデルシオ(Pedrosa de Valdelucio)と同じ作者によるものであろう。

5. 外観(南扉口)
教会の出入り口は南扉口です。南扉口は、滑らかなアーチと、2対の小さな柱頭の上に置かれた四つのアーキヴォルトで構成されています。
2対の小さな柱頭には、彫刻があります。
左側の最初の柱頭には、ふっくらとした渦巻きのような植物が彫られています。
こちらは、アギラール・デ・カンポーのサンタ・マリア・ラ・レアル修道院(Monasterio de Santa Maria la Real)、バジェスピノソ・デ・アギラル(Vallespinoso de Aguilar)、ソリタ・デル・パラモ(Zorita del Páramo)、ピアスカ(Piasca)などに見られる意匠です。

東側の最初の柱頭は、「獅子を裂くサムソン」(『士師記』14章)が彫られています。
獅子の頭の先には、棍棒のようなものを持った男性がいます。こちらは、サンタ・エウフェミア・デ・コスエロス(Santa Eufemia de Cozuelos)、レボジェド・デ・ラ・トレ(Rebolledo de la Torre)、セスラ(Cezura)、モアルベス・デ・オハダ(Moarves de Ojeda)などに見られる図像です。
彫りの質がかなり違いますから、高名な聖堂の作品にならった、地元の石工による作品かもしれません。
Iglesia de San Cosme y San Damián。南扉口に柱頭彫刻があります。
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