2024年9月3日(火)、二番目に訪れたのはRedecilla del Camino、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・カジェ(Iglesia de Nuestra Señora de la Calle)です。
ここは、洗礼盤が素晴らしいです。
私が事前に役場(Αyuntamiento)問い合わせたとき「教会が閉まっていたら、巡礼者の宿泊所にご依頼ください。」と返答がありました。
目次
1. Redecilla del Camino へ .
2. 概要 .
3. 洗礼盤 .
1. Redecilla del Camino へ
レデシリャ ・デル・カミーノ(Redecilla del Camino)は、カスティーリャ・イ・レオン州ブルゴス県にある村で、県都ブルゴスの約52km東にあります。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの「フランスの道」の最初の村で、ブルゴス県の東端、ブルゴスとログローニョを結ぶ現在のN-120号線沿いに位置します。
教会は、村の大通り(C. Mayor)沿いにあります。

村の大通り(C. Mayor)には帆立貝。まさに巡礼の村です。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
豊かな遺産
レデシリャ ・デル・カミーノ(Redecilla del Camino)の歴史は、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道と平行しており、そのことは、東から西へ走る道と平行する街路の構成から、その都市配置に明らかである。
必見なのは、12世紀に建てられたロマネスク様式の教会、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・カジェ教会(Iglesia de Nuestra Señora de la Calle)である。
17世紀から18世紀にかけて再建されたこの教会には、ロココ様式の祭壇画や調度品が保存されており、12世紀のロマネスク様式の洗礼盤には、見事な彫刻が施されている。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 洗礼盤
私が行ったとき、教会は開いていました。
南扉口から入り、左(西)を向くと洗礼盤があります。
わお。

様式
モサラベの影響を受けたロマネスク様式
時代
12世紀
台座の傷や劣化の様子からすると、下方部分は埋まっていたようです。

これは、ブルゴス県に保存されているロマネスク様式の装飾の中で、最も優れたもののひとつである。台座はなく、8本の半円柱を円形の芯に取り付けた土台の上に立っている。上部には彫刻が施された水盤があり、その装飾は細い帯状に配置され、その帯が4段に重なり合って空所を作らない。四つの層は、真珠のモチーフをあしらった細い支柱で区切られている。異なる外観の扉と窓が描かれ、それらが一体となって想像上の都市(天上のエルサレム)を形成しており、高浮き彫りの八つの半円塔と、三角屋根を戴く八つの突き出し狭間によって守られている。
サンティアゴの巡礼路(Camino de Santiago)に関連する通常のモチーフやフランス・ロマネスク様式の影響からかけ離れた装飾的なテーマによって、著しく独創的な要素となっている。
様々な著者によれば、この作品に描かれているモチーフは、ヒスパニックにルーツを持つ中世の細密画家が制作したものと類似しているという。レデシリャ(Redecilla)が、カスティーリャ・モサラベ様式の最も重要な中心地であるサン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャの修道院(abadía de San Millán de la Cogolla)に近かったことが、このことを説明しているのかもしれない。
私はサン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャの修道院(abadía de San Millán de la Cogolla)であるスソ修道院(Monasterio de Suso)に2025年夏🌻の旅行で訪問しました。なるべく早くブログに書きます。
水盤の装飾は、八つの塔に守られた天上のエルサレムを表している。

ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・カジェ(Iglesia de Nuestra Señora de la Calle)。洗礼盤が素晴らしいです。
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