2024年9月1日(日)、五番目に訪れたのはVillasayas、Iglesia de Nuestra Señora de la Asunciónです。
ここは、南扉口が素晴らしいです。ポルティコも良いです。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。
目次
1. Villasayas へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .
5. 外観(ポルティコ) .
6. 外観(南扉口) .
1. Villasayas へ
ビジャサヤス(Villasayas)は、カスティーリャ・イ・レオン州ソリア県にある小さな村で、県都ソリアの約48km南西にあります。
教会は、村の中心にあります。

教会の前に大きな塀があって戸惑いましたが、坂を上がって左を向くと、門の向こうにポルティコがありました。

2. 概要
Románico Digital による概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
建築物もまた、絶え間ない変化と改修の中にある芸術であるならば、この教区教会は、農村環境の観点から、様式の改修が何を意味するのかを示してくれる。
それは、12世紀の最後の数十年間に建設されたロマネスク様式の建物(この研究の対象)から始まるが、その構造は、南側の扉口を持つ身廊、勝利アーチ、南側の庇付きのポルティコのみが残っている。
15世紀の終わりか16世紀の初めに、ロマネスク様式の内陣と後陣は、より大きな正方形の祭室に置き換えられた。
18世紀半ばには、内部がさらに改築され、建物の南側に正方形の祭室が増築され1767年に聖具室が建設された。そして1887年、西側に四角い鐘楼が建てられた。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が右です。

4. 内観
私は教会の中に入っていません。
Románico Digital による画像です。
5. 外観(ポルティコ)
ポルティコをみます。

ポルティコの出入り口は南側にひとつ。その上に浮き彫りがあります。
「受胎告知」(『ルカによる福音書』1章)の場面だと思います。
この浮き彫りの元の位置は分かっていない。

アーチは、出入り口の左右に四つずつあります。

ポルティコの彫刻をみます。
西端には鎖でつながれた人物、東端には聖句(phylactery)を持つ人物が彫られています。
柱頭が八つあり、その大半が植物模様です。

そんな中、こちらの柱頭には、幻想的な生き物が彫られています。

6. 外観(南扉口)
南扉口をみます。ポルティコの中にあり、教会への唯一の扉口です。

南扉口の柱頭をみます。
左(西)側には2体のハルピュイアが彫られています。
右(東)側には2人の人物と2頭の四足獣が彫られています。人物の1人は盾で身を守り、もう1人は剣を四足獣の首に突き刺しています。
私が夢中でみたのは、アーチの彫刻です。

アーチの迫石を三つご紹介します。
迫石1:幻想的な生き物に乗る人物だと思います。
日本昔ばなしに出てきそう。

迫石1:鳥だと思います。
菱形を連ねるデザインが斬新です。

迫石3:2体の幻想的な生き物だと思います。
くちばしを寄せ合う様子と、太ももがかわいい。

Iglesia de Nuestra Señora de la Asunción。南扉口が素晴らしいです。ポルティコも良いです。
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