2024年8月23日(金)の最後、三番目に訪れたのはSan Pedro de Gaíllos、Iglesia de San Pedro Apóstolです。
ここは、ポルティコ、内陣、後陣と扉口の外観がいいです。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。掲示板には、2024年8月の聖ミサの予定について、毎週日曜13:00と書いてありました。
目次
1. San Pedro de Gaíllos へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(内陣と後陣) .
5. 外観(ポルティコ) .
6. 外観(身廊の南扉口) .
1. San Pedro de Gaíllos へ
サン・ペドロ・デ・ガイリョス(San Pedro de Gaíllos)は、カスティーリャ・イ・レオン州セゴビア県にある村で、県都セゴビアの約40km北東にあります。
教会は、村の中心にあります。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
教会は、改修されたロマネスク様式の教会である。当初の建物から、後陣、今は聖具保管室となった二つ目の祭室と、カスティーリャ・イ・レオン地方の田舎にみられるロマネスク様式のポルティコの中でも最も優れたもののひとつが残っている。
この教会は単身廊で、半円形の聖域が続いている。南側にポルティコがあり、西側に塔が建っている。ロマネスク時代に、二つ目の後陣が付け加えられた。

内部へは、ロマネスク様式の扉口から入る。
内部の見どころは、バロック様式の主祭壇とロマネスク様式の大きな洗礼盤である。
身廊は広く、高い天井を持ち、おそらく17世紀に改築された。身廊の西側にはロフトがあり、その下にロマネスク様式の洗礼盤がある。花の聖杯を思わせる厚い花びらで装飾されている。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が右です。

4. 外観(内陣と後陣)
東に行きます。

内陣と後陣は、軒下や窓に装飾があります。
軒下の持ち送りは、鳥、動物や人物たちが彫られています。

窓には、植物や動物が彫られています。

とりわけ、鳥がよく残っています。

鳥を彫るのが好きな彫刻家だったのかしら。

5. 外観(ポルティコ)
ポルティコを見ます。
ポルティコは、南側と東側に二つの入口があります。両方の入口がジグザグ模様です。
Nuestra Señora de las Vegas de Requijada や San Miguel de Sotosalbos を思い出します。

南に行きます。
南扉口の左右に二連アーチがあり、合計六つの柱頭があります。

ポルティコの柱頭には、彫刻による美しい装飾が施されているが、時間の経過とともに劣化している。テーマは、戦士たち、東方三博士の礼拝、ご生誕、悪魔やセイレーンなどが含まれる。
西から順に六つの柱頭をみます。
柱頭1は鳥たち、だと思います。

柱頭2は戦士たち、柱頭3は植物、だと思います。

柱頭4は「ご生誕」(『マタイによる福音書』1章、『ルカによる福音書』2章)、かもしれません。

柱頭5は「東方三博士の礼拝」(『マタイによる福音書』2章)、だと思います。

柱頭6はセイレーン、かもしれません。

6. 外観(身廊の南扉口)
身廊の南扉口をみます。
植物や幾何学的な模様が並びます。

Iglesia de San Pedro Apóstol。ポルティコ、内陣、後陣と扉口の外観がいいです。
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