2023年9月23日(土)の最後、六番目に訪れたのはLe Poët-Laval、Chapelle Saint-Jean-des-Commandeursです。
この村は、私の好きな「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)のひとつです。そんな美しい村の、美しいロマネスク礼拝堂が Chapelle Saint-Jean-des-Commandeurs 。礼拝堂は佇まいが素晴らしいです。素朴な彫刻もあります。
礼拝堂は開放されています。
目次
1. Le Poët-Laval へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
1. Le Poët-Laval へ
ル・ポエ=ラヴァル(Le Poët-Laval)は、フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏ドローム県にある村で、アヴィニョンの約67km北、ヴァランス(Valence、ドローム県の県庁所在地)の約45km南にあります。
丘の上に城があり、礼拝堂は城の手前にあります。
私は車を駐車場に置き、細い道を歩いて登りました。
「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)のWebサイトにこう紹介されています。「モンテリマール(Montélimar)から約20キロ離れたところにあるル・ポエ=ラヴァル(Le Poët-Laval)は、ジャブロン(Jabron)の谷に位置し、ラベンダーと小麦畑に囲まれている。かつてのヨハネ騎士団の領地であったこの村には、その時代からの城、ロマネスク様式のサン・ジャン・デ・コマンデュール礼拝堂の遺構、塁壁が残っている。」
着きました、礼拝堂です。
扉口に扉はなく、身廊に屋根はありません。
礼拝堂の周りのカフェには、冷たい飲み物とおしゃべりを楽しむ人がたくさんいました。
2. 概要
教会の外に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
礼拝堂は、おそらく城と同時期(12世紀末か13世紀初頭)に建てられた。城の南の中庭と村を隔てる外壁に沿って建てられ、城の礼拝堂と教区教会の両方の役割を果たしていた。
ロマネスク様式のクワイヤの上にある鐘楼は、おそらく城の防御を強化するために後期(16世紀?)に増築されたものと思われる。
礼拝堂は、村の下に新しい教会が建設されるまで(1895年)、教区教会として使われた。身廊と隣接する聖具室は1930年代に崩壊し、再建されることはなかった。クワイヤは1966年に修復された。
この後も、案内掲示を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
案内掲示による平面図です。東が右です。
単身廊の小さなつくりです。
4. 外観
礼拝堂の西には水汲み場があり、礼拝堂の北には城があります。
礼拝堂と城の中庭との間には扉がありました。
領主が礼拝に出席するための小さなトリビューン(高台)に城の中庭の下部から出入りできる扉があった。
領主は、トリビューン(高台)から礼拝に出席していました。
クワイヤを見下ろす感じでしょうから、、、こんな目線だったかも。
5. 内観
南扉口から礼拝堂内に入ります。
開放感がすごい。
建物は宗教戦争で大きな被害を受けたが、ヴォールト(丸天井)と身廊の側面(当初はクワイヤの両端に残る盲アーチで装飾されていた)は、17世紀に再建された。
素朴な彫刻があります。
盲アーチの持ち出しには、人の顔や様式化された植物模様。
彩色されていたようです。
Chapelle Saint-Jean-des-Commandeurs。礼拝堂は佇まいが素晴らしいです。素朴な彫刻もあります。
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