モンマジュール(Montmajour)<2>

2023年9月21日(木)、三番目に訪れたのは Montmajour、サント=クロワ礼拝堂(Chapelle Sainte-Croix)です。

ここは、岩に切り開かれたたくさんの墓の中にある礼拝堂です。きれいに切り揃えられた石積みと、細やかな装飾が美しいです。

通常はゲートが閉められ、礼拝堂に近づくこともできないようです。

Montmajour では、2か所に行きました。以下のように2回に分けて書きます。
<1> Abbaye Montmajour
<2> Chapelle Sainte-Croix

目次

1. Chapelle Sainte-Croix へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .
5. 外観 .

1. Chapelle Sainte-Croix へ

サント=クロワ礼拝堂(Chapelle Sainte-Croix)は、フランス南東部のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ブーシュ=デュ=ローヌ県、アルルの約4km北東にあるモンマジュール修道院(Abbaye Montmajour)の一部です。

モンマジュール修道院の一部ですが、こちらの礼拝堂は修道院の囲い(Clôture、修道士が隠遁生活を送る区域)の外にあり、信徒が立ち入りを許される場所でした。

修道院の囲いの中の見学を終えた私は、アルル通り(Av. d’Arles)を450メートルほど東に歩いて、礼拝堂に向かいました。

わお。

北西側遠景

美しい礼拝堂。

後で知ったのですが、上の写真にある赤いゲートは通常は閉まっているようです。私は偶然にも開いているときに行き、幸運なことにゲートの中のご婦人が寛大にお許しくださいました。本当にありがたかったです。

このブログを読んでいる方は、そんなことしないと思いますが、念の為に言います。

もしゲートが開いていても、勝手に入っちゃダメです。

2. 概要

モンマジュール修道院のリーフレットによる概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

囲いの東側に見えるサント・クロワ礼拝堂(Chapelle de la Sainte Croix)は、プロヴァンス・ロマネスク建築のもう一つの傑作である。

12世紀末、聖十字架の祝日である5月3日に行われる行列巡礼「モンマジュールのパルドン祭(Pardon de Montmajour)」を主催するために建てられた。周囲には信徒の墓地が広がっている。

この後は、モンマジュール修道院にあった案内掲示を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Provence romane 1』による平面図です。

Zodiaqueより

四つ葉のように、東西南北に半円形が配置されています。

4. 内観

当然ながら、礼拝堂は閉まっていました。私は礼拝堂の中に入りませんでした。

ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Provence romane 1』による内観です。

Zodiaqueより

切り揃えられた石が整然と並べられています。

5. 外観

毎年5月3日の「モンマジュールのパルドン祭(Pardon de Montmajour)」の際には、「真の十字架」の堂々たる聖遺物が礼拝される。

磔刑に捧げられたこの礼拝堂は、エルサレムにあるキリストの墓、聖墳墓のイメージを景観に与えている。

北側外観

墓地の建設は修道院の起源にまで遡る。

東側外観

修道士たちは死者を埋葬し、遺族から依頼された個人的なミサを執り行い、それと引き換えに死後の権利や遺言を受け取った。

北西側外観

墓地は修道院の東側、修道院教会の後陣からサント=クロワ礼拝堂(Chapelle Sainte-Croix)まで、岩に切り開かれた墓が並んでいた。

南西側外観

よくみると、軒下の装飾が美しい。

軒下

屋根の上にも、細やかな装飾。

屋根の上

ファサードにも。

ファサード

サント=クロワ礼拝堂(chapelle Sainte-Croix)。岩に切り開かれたたくさんの墓の中にある礼拝堂です。きれいに切り揃えられた石積みと、細やかな装飾が美しいです。

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