フォンテヴィーヴォ(Fontevivo)

2023年8月30日(水)、唯一訪れたのは Fontevivo。サン・ベルナルド修道院教会(Chiesa Abbaziale di San Bernardo)です。

ここは、ベネデット・アンテラミ(Benedetto Antelami)の作とされている聖母子像があります。

教会は毎日8:30〜18:30に開いています。

目次

1. Fontevivo へ .
2. 概要 .
3. 外観 .
4. 内観 .
Airbnb.  

1. Fontevivo へ

フォンテヴィーヴォ(Fontevivo)は、パルマから北西に約14kmの位置にある、エミリア・ロマーニャ州の町です。

夫と私は Airbnb をチェックアウトして、車を運転して来ました。着いたのは12:00頃のことです。

北側外観

レンガの外観が緑の大地に映えます。

2. 概要

教会の内外に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

フォンテヴィーヴォ(Fontevivo)修道院の設立は1142年5月5日である。ヴィヴィアーノ(Viviano)修道院長率いる12人の修道士がキアラヴァッレ・デッラ・コロンバ(Chiaravalle della Colomba)から到着した。

ブッセート(Busseto)のパラヴィチーノ(Pallavicino)侯爵家が推進した干拓事業の一環として、パルマ司教ランフランコとデルフィーノ・パッラヴィチーノ(Delfino Pallavicino)侯爵の命により、この湿地帯だった土地に、新しい修道院を設立した。

Abbazia di Chiaravalle della Colomba は、シトー会修道院です。Abbazia di Fontevivo もシトー会修道院として設立されました。

彼らは3つの身廊とラテン十字架を持つシンプルな教会を建て、後陣は「日の出に向かって」東を向いていた。教会の建設には、この地方の良質な粘土から作られたレンガが使用された。

教会は12世紀半ば頃、以前の建物の代わりに建てられた。

当初は聖母マリアに捧げられていたが、15世紀にサン・ベルナルドに捧げられた。

この後も、案内掲示を引用するときは太字で書きます。

3. 外観

ファサード。

西側外観

西扉口は、開放されていました。

4. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

柱頭には、謎めいた記号の様な形が描かれています。

柱頭
柱頭
柱頭
柱頭
柱頭
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 048A9478-1024x731.jpeg
柱頭

虚飾を嫌うシトー会らしく、図柄は実に簡素です。

シトー会といえば、ちょっと面白い小話をご紹介します。

「祈れ、そして働け(ora et labora)」のモットーに忠実に、修道士たちは日々の祈りに加えて、農園付き修道院(grangia)を建設した。村では「パルミジャーノ」チーズはフォンテヴィーヴォの grangia で初めて作られたという話が伝わっている。

今もそうだが、1キログラムのチーズを作るのに、約16リットルの牛乳が必要である。

「フォルマッジア(formaggia)」と呼ばれるチーズの塊を作るには、毎日十分な量の牛乳を用意する必要があり、これは当時、多数の乳牛が飼育されているシトー会の grangia でのみ可能であった。

今も愛されるパルミジャーノ・チーズは、シトー会修道院の産物だったのかもしれません。

話を教会訪問に戻します。

内部では、聖母子を描いた1150-1230年頃の小さな石像が注目に値する。ベネデット・アンテラミ(Benedetto Antelami)の作とされている。

南側廊の壁の中に置かれています。

1150-1230年頃の聖母子像

何世紀にもわたって何度も塗り直されてきた。修復の際に、新しい色がより定着するよう、オリジナルの彩色はほとんどすべて削り取られた。そのため、聖母の顔を除いては、オリジナルの断片はわずかに残っているだけである。

1150-1230年頃の聖母子像(部分)

まっすぐな眼差しと、きりりとした顔が印象的です。

また、聖地で戦い、1301年に亡くなったテンプル騎士団のグイド・パッラヴィチーノ(Guido Pallavicino)侯爵の赤いヴェローナ大理石の墓碑も注目に値する。

ヴェローナ大理石の墓碑

インディアナ・ジョーンズの「最後の聖戦」を思い出します。

この修道院の創建に貢献した侯爵家の子孫は、テンプル騎士団だったんですねえ。

サン・ベルナルド修道院教会(Chiesa Abbaziale di San Bernardo)。ベネデット・アンテラミ(Benedetto Antelami)の作とされている聖母子像があります。

〜Airbnb〜

この日の全ての見学を終えた夫と私は、南東に約100km、1時間半ほど車を運転して、Cavola という村にある Airbnb にチェックインしました。台所、食堂兼居間、風呂・トイレ二つ、寝室三つという間取りのアパートメントです。車は敷地内に駐車できました。

2人で5泊の総額が€ 288.82 EURでした。

台所
食堂兼居間

山の中なので涼しくて、必要なものは全て揃っていて、居心地が良かったです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です