2023年8月24日(木)の最後、四番目に訪れたのは Lodi。Basilica Cattedrale di Santa Maria Assunta です。
ここは、西扉口の彫刻が美しいです。内陣の周りにも興味深い浮き彫りがあり、地下聖堂も厳粛な空気が良いです。
2023年、大聖堂は毎日7:30〜12:00と15:30〜19:00に開いていました。
目次
1. Lodi へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
1. Lodi へ
私はローディ・ヴェッキオ(Lodi vecchio)から東に約9km、13分ほど運転して12世紀につくられた町に着きました。16:00頃のことです。
教会の東にあるメルカート広場(Piazza Mercato)が有料駐車場になっています。私はここに車を停めました。
2. 概要
教会の中に案内掲示がありました。また、QRコードの案内がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
1160年に建設が開始され、14世紀に完成した大聖堂は、ロンバルディア地方で最も重要かつ荘厳なロマネスク建築のひとつである。
ローディ・ヴェッキオ(Lodi vecchio)の案内板に書いてありました。現在のローディ・ヴェッキオ(Lodi vecchio)がミラノの軍勢に破壊されたので、1158年に、新しい町としてここローディ(Lodi)が建設されたそうです。
この後は、案内掲示を引用するときに太字で書きます。
3. 平面図
教会の中にあった案内掲示に平面図がありました。東が上です。
4. 外観
西に行きます。
注目したいのは、扉口。
私が特にみたいのは「アダムとエバ」(『創世記』3章)と呼ばれている像です。
憂い顔や、くねらせた体が美しいです。
ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』によると、ポーター(Porter)とデ・フランコヴィッチ(De Francovich)によって、1175年から1180年の作と考えられているそうです。
細長い体をくねらせて足を交差させている姿は、フランスの柱身像を思い出します。
5. 内観
中に入ります。
注目したいのは、祭壇。
案内掲示には、こう書いてありました。
聖堂の正面には、11世紀から12世紀と考えられる、赤大理石の石棺からなる祭壇がある。左側に聖ペトロ、右側に聖職者(おそらく聖バッシアヌス(Bassiano)伝説に登場するクレメンス司祭)が浮き彫りにされている。中央の祝福する司教は、聖バッシアヌスの可能性もあるが、ニンブスがないことから、石棺に埋葬された司教である可能性が高い。
でも、ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』によると、この祭壇は13世紀のもの。さらに「中央は聖バッシアヌス(Bassiano)。右側は1224年に亡くなったローディの聖ヨハネ騎士団の聖グアルティエロ(Gualtiero)という伝承があるが、聖パウロを除外することはできない。」のだそう。
左側に描かれているのが聖ペトロだ、ということだけが共通しています。
地下聖堂の前壁には「最後の晩餐」の浮き彫りがあります。
案内掲示には「10世紀から11世紀と考えられる」と書いてありましたが、ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』には「後期ロマネスク様式(12世紀末)」と書いてありました。
簡略化された描線が素敵です。ニンブスなどに彩色の痕跡があります。色鮮やかな作品だったのかも。
柱には、この町の重要な教区の紋章をかたどった彫刻がいくつもある。特に注目すべきは、右の柱の彫刻である。祈る2人の女性の間に祝福する司教(おそらく聖バッシアヌス(Bassiano))が描かれている。
司教は威厳のある様子です。
内陣の下に地下聖堂があります。
厳粛な空気です。
地下聖堂には町の守護聖人バッシアヌス(Bassiano)の聖遺物が納められています。12世紀に現在のローディ・ヴェッキオ(Lodi vecchio)から移管されたもの。
Basilica Cattedrale di Santa Maria Assunta。西扉口の彫刻が美しいです。内陣の周りにも興味深い浮き彫りがあり、地下聖堂も厳粛な空気が良いです。
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