コンコルディア・サジッターリア(Concordia Sagittaria)

2023年8月16日(水)の最後、三番目に訪れたのは Concordia Sagittaria、Battistero です。

ここは、美しく整った姿と、フレスコ画が素晴らしいです。

2023年は毎日7:00〜19:00に開いていました。

目次

1. Concordia Sagittaria へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
Airbnb.  

1. Concordia Sagittaria へ

私はスンマガ(Summaga)から南東に約6km、8分ほど運転して、レメネ(Lemene)川のほとりの古い歴史を持つ場所に着きました。14:00頃のことです。

大聖堂と鐘楼

鐘楼の右(南)側に、考古学エリア(Area archeologica)があり、古代ローマ遺跡があります。

考古学エリア(Area archeologica)

目当ての洗礼堂は、鐘楼の向こう(東)側にあります。

南西側外観

私は、鉄柵が開け放たれているのが見えたので「開いてて良かった」と思ってアトリウム(柱廊玄関)に入りました。

がーん。

西扉口は、こんな感じ。

西扉口

私は扉をやさしく押してみましたが、開きませんでした。

仕方なく、扉のガラス越しに洗礼堂の中をのぞいて、あきらめようと思いました。

でも、あきらめられません。

私は扉をちからいっぱい押しました。すると、開きました。

やったー!

2. 概要

洗礼堂の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

洗礼堂は、おそらく1089年から1105年までコンコルディア(Concordia)教区を治めたレジンポト(Regimpoto)司教によって11世紀末に建てられたもので、その墓はアトリウムの右側の壁を背にして立っている(A)。

建物は、ビザンチンの影響を受けた初期ロマネスク様式で、三つの後陣を持つギリシャ十字のプランで、レンガ造りで建てられている。

この後も、案内掲示を引用するときに太字で書きます。

3. 平面図

案内掲示に平面図がありました。東が上です。

案内掲示より

4. 外観

東側に行きます。

南東側外観

洗礼堂の後ろ姿。

東側外観

整った美しい形です。

5. 内観

洗礼堂の中に入ります。

北東を向く
東を向く
南東を向く

フレスコ画がいっぱいです。

フレスコ画は12世紀後半から13世紀初頭のものである。

主後陣をみます。

数字は平面図に示された番号です。

向かって左から、5. アブラハムによる息子イサクの犠牲、1. 宝石をちりばめたクラミス(外套)を来た聖人、2. 鍵を持つ聖ペトロ。

内陣にて北東を向く

3. 律法の巻物を持つ聖パウロ、4. 本を持つ聖ヨハネ、6. メルキゼデクの犠牲(捧げ物)

内陣にて南東を向く

向かって左にアブラハム、向かって右にメルキゼデクが配置されて、神に犠牲(捧げ物)を差し出す様子が描かれるのは、ラヴェンナ(Ravenna)の Basilica di San Vitale でみました。

4人の聖人が描かれた四つの窪みの上には、「イエスの洗礼」(マタイ3章、マルコ1章、ルカ3章)が描かれています。

主後陣

洗礼堂の中央の天蓋には、イエスがいます。右手で祝福し、左手で開かれた本を持っています。イエスの頭の上には聖霊の鳩が乗っています。その先には天使がいて、右手に十字架のついた球体、左手に杖を持っています。

天使の両側には2人のセラフィム(熾天使)がいます。

天蓋

小さなアーチには7人の預言者と神の子羊が描かれています。

その下には、四福音書記者が象徴とともに描かれています。

有翼の人(聖マタイ)と有翼の牛(聖ルカ)。

聖マタイ
聖ルカ

鷲(聖ヨハネ)、有翼のライオン(聖マルコ)。

聖ヨハネ
聖マルコ

みなさん熱心に書き物にとりくんでいる様子です。

Concordia Sagittaria の Battistero。美しく整った姿と、フレスコ画が素晴らしいです。

〜Airbnb〜

この日の全ての見学を終えた私は、北東に約67km、50分ほど車を運転して、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ウディネ県の県都にある Airbnb にチェックインしました。台所兼食堂、居間、シャワー・トイレ、寝室一つという間取りの一軒家です。車は家の前の路上に駐車できました。

2泊の総額が€ 93.00 EURでした。

台所

必要なものは揃っていました。

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