ムラルト(Muralto)

2023年8月9日(水)の最後、六番目に訪れたのは Muralto、Chiesa di San Vittore です。

ここは、地下聖堂が素晴らしいです。

毎日7:00〜18:00に開いています(2023年8月現在の情報です)。

目次

1. Muralto へ .
2. 概要 .
3. 平面図
4. 地下聖堂 .
Vacation home. . 

1. Muralto へ

私はスレッジョ(Sureggio)から北西に約42km、44分ほど運転して、町の鉄道駅にほど近い、大きな教会に着きました。17:00頃のことです。

北東側外観

教会は、Locarno駅まで350メートル、徒歩5分です。

西側外観

西扉口から教会の中に入ることができます。

2. 概要

教会の外に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

1世紀のローマ時代の villa 跡に、教会堂の原型が建てられたのは5世紀のことである。

1004年、Locarno を訪れた皇帝ハインリヒ2世は、この教会を Como の Everardo 司教に寄贈した。

1090年から1100年にかけて再建されたロマネスク様式のバシリカは、入り口から後陣までの長さ33メートル、身廊と二つの側廊を三つの半円形の後陣が囲んでおり、神学的には三位一体を想起させる。

共同体 capitolo dei canonici plebis S. Victoris は、1152年の文書に言及されているが、中世初期にはすでに存在していた可能性が高い。大司祭の他に8人の司祭(canonici)がおり、典礼を歌い、貴重な聖歌隊の本のコレクションを誇っていた。

12世紀半ば頃、この教会には地下聖堂が設けられ、その柱頭はロマネスク彫刻の珍しいモデルとなっている。教会は、旧約聖書の物語を描いたフレスコ画で飾られている。

教会は1619年にバロック様式に改築された。

鐘楼は1932年にネオ・ロマネスク様式で建てられた。

3. 平面図

現地には平面図は見当たりませんでした。ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Suisse romane』による地下聖堂の平面図です。

ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Suisse romane』より

4. 地下聖堂

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

あちこちにフレスコ画の断片がありますが、割愛します。

身廊にて東を向く

内陣の下に地下聖堂があります。

入り口の二つのアーチのうち一つは、ブドウの房と葉があしらわれた豊かな蔓で装飾されています。

地下聖堂への入り口

わお。

地下聖堂にて東を向く

案内掲示に「12世紀半ば頃、この教会には地下聖堂が設けられ、その柱頭はロマネスク彫刻の珍しいモデルとなっている。」とありました。

でも、地下聖堂の後陣の窓は、ロマネスク期よりも古い時代の装飾を再利用したと思います。

地下聖堂の後陣の窓

柱頭彫刻をみます。

一番東奥の柱頭には、人物の顔や動物、鳥などが描かれています。

一番東奥の柱頭(北)
一番東奥の柱頭(南)

植物模様や、交差するリボンのような模様の柱頭たち。

柱頭
柱頭
柱頭

かわいい鳥たち。

柱頭

羊と、落ち着いた表情の人物が描かれていると思ったら、

羊と、落ち着いた表情の人物

同じ柱頭の反対側には、二股人魚と、

二股人魚

舌をだらりと出す悪魔のような顔がありました。

舌をだらりと出す悪魔のような顔

別の柱頭には、修道士のような男性の顔が各面に彫られています。

修道士のような男性の顔

楽しい。

Chiesa di San Vittore。地下聖堂が素晴らしいです。

〜Vacation home〜

この日の全ての見学を終えた私は、東に約12km、18分ほど車を運転して、Contone という町にある Vacation home にチェックインしました。台所兼食堂兼居間兼寝室、シャワー・トイレという間取りの一軒家の一部です。車は敷地内の家の真ん前に駐車できました。

2泊の総額がCHF155でした。

台所兼食堂兼居間兼寝室

必要なものは全て揃っていたし、ホスト家族は親切で、居心地が良かったです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です