2023年8月3日(木)、四番目に訪れたのは Cavagnolo、Abbazia di Santa Fede です。
ここは、西扉口が素晴らしいです。柱頭彫刻もいいです。
前日に Montiglio のピザ屋でもらった “Rete Romanica di Collina” の地図を見て訪れることを決めた三つの教会のうちの一つです。
毎日、昼休みなしで開いています(2023年8月現在の情報です)。
目次
1. Cavagnolo へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 西側外観(西扉口) .
5. 身廊(柱頭彫刻) .
1. Cavagnolo へ
私はブルザスコ(Brusasco)から南西に約3km、4分ほど運転して、に着きました。13:00頃のことです。
教会の南で盛んに建築工事をやっていて、木材などが置かれていました。
2. 概要
教会内にChiese a porte aperte の案内パネルやシステムが設置されていました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
修道院は、12世紀半ばに Sainte-Foy de Conques のベネディクト会修道士によって建てられた。
18世紀に改築工事が行われた。1895年、幾多の変遷を経て、修道院はマリスト会の神父たちによって購入され、改修と修復が行われた。19世紀から20世紀にかけて、保存修復が行われた。
この後も、Chiese a porte aperte を引用するときは太字で書きます。
3. 平面図
教会内の案内パネルに平面図がありました。東が上です。
今は南北の小後陣はありませんが、もともとは半円形の後陣が三つあったようです。
4. 西側外観(西扉口)
ファサードの上部、レンガが積まれているところは、再建だと思います。
そのレンガまで伸びる2本の半円柱に、柱頭があります。二つの柱頭は、今では何も支えていません。もしかすると、建築当時は軒下のアーチを支えていたのかもしれません。
砂岩による扉口は、豊かな装飾のレパートリーを示している。
この辺りで装飾されたルネッタを持つロマネスク教会は Vezzolano くらいかしらと思っていたので、この装飾性には驚かされました。
翼を広げた2人の天使が支えるマンドルラの中に祝福するイエスが描かれています。その下の、房と葉を持つ豊かなブドウの蔦が美しいです。
柱頭には、植物にからまる人たちや、向かい合うライオン、向かい合う鷹や植物が描かれています。
素晴らしい扉口です。
5. 身廊(柱頭彫刻)
教会の中に入ります。
三身廊で、中央の身廊では高い位置に柱頭彫刻があり、天井のアーチを支えています。
側廊の壁にも柱頭彫刻があり、天井のアーチを支えています。
柱頭彫刻は植物模様が多いです。
簡素に様式化された植物模様。
葉に包まれた丸い果実のような形。
カンタブリア(Silió)やカスティーリャ(Tabliega、San Pantaleón de Losa)などで見かけた彫刻を思い出します。
人物の笑顔がある植物模様もあります。かわいい。
向かい合うライオンのようなの。
私がいちばん好きな柱頭はこちらです。
たてがみが豊かにカールしていて、牙が鋭くて、かっこいいです。
Abbazia di Santa Fede です。ここは、西扉口が素晴らしいです。柱頭彫刻もいいです。
・
・
・
・
・