2023年5月11日(木)、四番目の訪問地は Bercedo。Iglesia de San Miguel Arcángel です。
ここは、南扉口が良いです。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。
目次
Bercedo へ .
概要 .
平面図 . .
東側外観(窓、持ち送り) . .
南側外観(窓、南扉口) . .
Bercedo へ
私はエル・ビゴ(El Vigo)から西に約15km、15分ほど運転して、静かな村に着きました。14:30頃のことです。
弱い雨が降りはじめました。
概要
教会の外に案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
教会は、12世紀末に建てられ、後に改築と増築が加えられた。この小さな教会は、単身廊を、造形的な柱頭を持つ半円柱を取り付けた柱で三つの部分に分けている。聖域は、長方形の内陣と半円形の後陣で形成されている。
外側には、後陣に同じ構造を繰り返す二つの窓があり、市松模様と植物の柱頭で装飾されている。身廊にも二つの窓があり、やや尖ったアーチと造形的な装飾が施されている。
後陣の外壁は、小さな持ち送りの上に置かれた美しい市松模様のコーニスで覆われている。
最も興味深い扉口は南側にある。この教会は、非常に完璧な図像プログラムが展開されており、ブルゴス(Burgos)北部で最も華麗なロマネスク建築のひとつとなっている。内部で最も際立っているのは、柱頭の彫刻装飾である。
この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。
平面図
現地には平面図が見当たりませんでした。Románico Digital による平面図です。東が右です。
さっそく、見学です。
東側外観(窓、持ち送り)
東側には、半円形の後陣があり、軒下と窓に装飾があります。
窓は市松模様と植物模様です。
コーニスも市松模様です。
持ち送りは円筒形や幾何学模様が中心ですが、一部に人物や動物が描かれています。
愛嬌のある姿です。
南側外観(窓、南扉口)
南側をみます。
身廊の二つの窓と南扉口は、ポルティコの中にあります。ポルティコの鉄柵は施錠されていたので、それらに近づくことはできませんでした。
でも、鉄柵の無い部分から見ることができました。
向かって左の身廊南窓。中央には騎馬像、その周りには動物たち。柱頭には植物と動物の顔が描かれています。
向かって右の身廊南窓。中央には葉を吐く人、その周りには奇妙な顔たち。柱頭には鳥たちと植物が描かれています。
二つの窓の間にある、南扉口をみます。
アーキヴォルト(飾り迫縁)に多様な彫刻があります。
内側は、向かって左下から順に、槍を持つ2人の歩兵、グリフォン、有翼の四足獣、ウサギを食べる鳥、2羽の鳥、蛇のような体と二本足をもつ生き物、バシリスク、ケンタウロス、だと思います。
外側は、向かって左下から順に、女性、アンフィスバエナ、剣とカイト・シールドを持つ兵士、聖ペトロ、聖パウロ、熾天使、足かせされた男性、だと思います。
ケンタウロスの引く弓の向きが、逆になっているようです。
柱が6本あります。
柱頭には植物、動物、幻想的な生き物などが描かれ、柱身にも豊かな装飾があります。
Iglesia de San Miguel Arcángel。南扉口が良いです。
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