レベニャ(Lebeña)

2023年4月29日(土)、二番目の訪問地は Lebeña。Iglesia de Santa María です。

ここは、プレ・ロマネスク(10世紀のモサラベ様式)です。持ち送りとその下のフリーズが素晴らしいです。

火曜〜金曜の10:00~13:30と16:00~18:30に開きます。日曜は午前(10:00~13:30)だけ開きます。日曜午後と月曜全日は閉まります。有料(€2)です。

目次

Lebeña へ .
概要 .
平面図 . .
内観.
南東側外観(持ち送り、フリーズ) .

Lebeña へ

私はピアスカ(Piasca)から北に約15km、20分ほど運転して、急峻な谷の中の教会に着きました。12時頃のことです。

南東側遠景

白い岩肌が印象的な山々に囲まれています。

概要

教会の中に入り、入場料を払うと、日本語の案内を渡されました。その全文を、原文のまま太字で載せます。

Iglesia Santa María de Lebeña
ーレベーニャ サンタ・マリア教会ー

 この教会は西暦925年に、アルフォンソ伯爵と同フスタ夫人によって建立されました。
 建物の形式はギリシャ十字型であり、内部の円柱のアーチはモサラベ(イスラム支配下のスペインで信仰を守ったキリスト教徒)の芸術のすばらしい見本です。
 円柱の上部の彫刻は西ゴート様で、椰子の葉飾りです。

 祭壇の石は、歴史的に大変興味深い物ですが、ケルトの石碑であり、この近くで発見されたものが使用されています。時代的には西暦紀元前2,000年のものであり、古代カンタブリアの太陽神を表わしています。

 その石の左下には人間の姿が、動物の血と脂を混ぜたもので描かれています。これはスペイン北部の数多くの洞穴で見ることができる、原始的な芸術の形式です。

 祭壇の中央のマリア様は、一木造りであり”授乳のマリア”と呼ばれています。15世紀のものです。祭壇のその他の部分は18世紀のものです。

 教会とその周辺について、絵葉書を販売しています。
 教会は皆さんのご寄付をお願いしております。
 アーメン!

プレ・ロマネスク(10世紀頃のモサラベ芸術)、良いんです。

平面図

現地には平面図が見当たりませんでした。wikimedia による平面図です。東が上です。

By Owdki – Planta_SMdL, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2954204

さっそく、見学です。

内観

長方形で、三つの身廊があり、中央の身廊はやや広く、正方形の心柱と付属の柱で区切られています。

身廊にて東を向く

これらの柱は、典型的なモサラべ様式の馬蹄形アーチを支えていて、コリント式の柱頭で支えられています。

北側廊にて南東を向く

とても美しいです。

外に出ます。

南東側外観(持ち送り、フリーズ)

建物をぐるりと囲むように、持ち送りとフリーズがあります。

南東側外観

簡素な装飾が、実に素晴らしい。

北小後陣外観

ポルティコの中にも、持ち送りとフリーズがあります。

南壁外観

持ち送りの模様は、似ていますが、ひとつひとつ異なります。

好きだなあ、こういうの。

別角度からフリーズをみます。

南壁外観

Iglesia de Santa María。プレ・ロマネスクの、持ち送りとその下のフリーズが素晴らしいです。

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