Abbazia di Santa Maria del Lago、続きです。前回に外観を見学したので、今回は教会の中に入ります。
目次
内観:説教壇 .
内観:後陣のフレスコ画 .
内観:柱頭彫刻 .
内観:古いまぐさ .
アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。
内観:説教壇
説教壇の彫刻がすごい。
大迫力です。
Rosciolo dei Marsi の Chiesa di Santa Maria in Valle Porclaneta に似た説教壇がありましたが、あちらはすっかり失われた面がありました。
こちらの説教壇は、かなり保存状態がいいです。
案内板に「1159年に大修道院長リナルド(Rinaldo)の依頼にもとづいてNicodemo da Guardiagreleが製作し、署名した。」とありました。
ヨナの部分は Rosciolo dei Marsi の説教壇によく似ていますが、他はかなり違います。例えば、こちらではサロメがいなくなり、代わりにサムソンが描かれています。サムソンも良いです。
内観:後陣のフレスコ画
後陣に、フレスコ画があります。案内板に13世紀のものとありました。
天使がかっこいいです。
内観:柱頭彫刻
数多くの柱頭彫刻があり、どれも美しいです。
気になったものをいくつかご紹介します。
西扉口から入ってすぐ左にある柱頭です。この柱頭だけ、人がずらりと並んでいる図なので、異様なんです。
北小後陣と主後陣のあいだにある柱頭です。羊たちの喉元に別の動物がいます。
主後陣と南小後陣のあいだにある柱頭です。中央の3人と鳥が神妙な面持ちなのに対して、両脇の動物たちの口元が笑っているようで、不思議な図です。
良いわあ。
内観:古いまぐさ
ファサードの裏壁に、古いまぐさが置いてあります。
細い指、衣装の曲線の美しさ、素晴らしいです。
西扉口の彫刻によく似ています。
面長の顔、小さい足、小さい手、翼が特徴的です。
同じ工房が手がけた作品のように思います。もともとは、この美しいまぐさが付いた、今よりもさらに見事な扉口だったことでしょう。
見学の終わりに
Abbazia di Santa Maria del Lago。外観は後陣と西扉口が素晴らしいです。教会の中では説教壇も壁画も柱頭彫刻も素晴らしいです。絶対に見逃せないのは、ファサード裏の壁に置いてある古いまぐさです。
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