モスクーフォ(Moscufo)<1>

2022年12月2日(金)、最初の目的地はMoscufo。Abbazia di Santa Maria del Lago です。

ここは、外観は後陣と西扉口が素晴らしいです。教会の中では説教壇も壁画も柱頭彫刻も素晴らしいです。絶対に見逃せないのは、ファサード裏の壁に置いてある古いまぐさです。

基本的に閉まっていて、事前予約が必要です。電話番号はGoogleマップに載っている通りです。どうやら、隣にある修道院(Comunità Emanuele)の尼僧が鍵を開けてくれるようです。事前予約したとき、朝9時頃が比較的に都合がよさそうな口ぶりでした。そして「到着したら電話してください」と言われ、言われた通りにしたらすぐに来てくれました。

モスクーフォ(Moscufo)は2回に分けて書きます。
<1> 概要、フロアプラン、外観 .
<2> 内観

目次

Moscufo へ .
概要 .
フロアプラン .
外観:東側(後陣) .
外観:西側(ファサード) .

アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。

Moscufo へ

私は宿から北に約36km、34分ほど運転して、村はずれの教会に着きました。8:45頃のことです。

南西側外観

予約時刻は9時だったので、まずは案内板をみました。

概要

案内板の概要です。一部を抜粋して太字で和訳します。

Abbazia di Santa Maria del Lago の教会は、12世紀半ばに建てられたが、おそらく痕跡が残っていない以前の建物の上に建てられたものである。

大修道院(abbazia)の教会でした。

名称は、湖(lago)の存在を意味するものではなく、もともとは近くの森を意味していた言葉が転訛したものである。

力強い丸いアーチを支える柱は、絵のような柱頭で覆われ、それぞれ異なる表現がなされている。その洗練された装飾は、Abbazia di San Clemente al Vomano の彫刻装飾に通じるものがあり、中央身廊にある素晴らしい説教壇の作者も同じであろうと思われる。

この説教壇は、教会の最も貴重な要素である。1159年に大修道院長リナルド(Rinaldo)の依頼にもとづいてNicodemo da Guardiagreleが製作し、署名した。

この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。

フロアプラン

案内板にあったフロアプラン。東が上です。

フロアプラン

東側にまわって、後陣をみます。

外観:東側(後陣)

わお!

東側外観

モノフォラの装飾が素晴らしい。

北小後陣のモノフォラには、動物が並んでいます。

北小後陣

主後陣のモノフォラには、植物がびっしり。

主後陣

主後陣は、上部にも豊かに装飾があります。フリーズ、ノコギリ状に並べた石、盲アーチ。素晴らしいです。

東側外観

予約時刻の9時になったので、到着の電話をかけました。

外観:西側(ファサード)

鍵守りが来てくれるまで、ファサードをみました。

ファサード

西扉口が素晴らしい。

西扉口

翼が美しい。

電話をかけると、すぐに鍵守りの尼僧が来てくれました。

次回、教会の中に入ります。

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