シャンボン=シュル=ラック(Chambon-sur-Lac)<2>

Église Saint-Etienne の見学を終え、道をはさんで東の丘の上にある Chapelle Sepulcrale を見学します。

ここは、みごとな柱頭彫刻がたくさんあります。

東の丘の上 へ

私は Église Saint-Etienne から東に240メートルほど移動して、墓地の駐車場に車を停めました。13時頃のことです。

Chapelle Sepulcrale(南側遠景)

できれば日陰が良かったのですが、そんな場所は無く。炎天下です。

2022年の夏も、はげしい暑さが続きました。見学を終えて車に戻ったとき、自分で自分にあきれました。

摂氏41度、、、陽射しも刺すように痛いんです。

そんな中、ロマネスク見学なんて。私、ばかなの?

よっぽど好きなのね〜と、笑いながら読んでやってください。

Chapelle Sepulcrale の概要

教会(Église Saint-Etienne)のポーチにあった古そうな手書きの案内掲示に、数行だけですが礼拝堂についても記述がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。

墓地内:10〜11世紀の墓地礼拝堂で、こちらも歴史的建造物に指定されている。壁際から小さな青銅製の洗礼盤が発見され、長い間「洗礼堂」と呼ばれていた。

10〜11世紀と書いてありますが、その頃の建物というよりは、教会と同じ12世紀頃に改築された建物かな、と思います。

Chapelle Sepulcrale の外観:全体

礼拝堂は、東側が円形で西側に方形の出っ張りがあります。

Chapelle Sepulcrale(北西側外観)

円形部分の外側には、暗い色の小さい柱が合計10本(北側に4本と南側に6本)あります。

まず、北側西寄りの3本。

Chapelle Sepulcrale(北側外観)

グリフォンたち、植物や人。

Chapelle Sepulcrale(北側外観)

それら3本の東隣には、1本だけあります。

Chapelle Sepulcrale(北側外観)

さらに東に歩いて行き、振り返ります。

暑さで頭がぼうっとしながら、きれいな屋根だなあ、と。

Chapelle Sepulcrale(東側外観)

南側には6本あります。東寄りに小さい柱が3本あり、

Chapelle Sepulcrale(南東側外観)

立派に装飾されています。

Chapelle Sepulcrale(南側外観、柱頭彫刻)

北側のものに比べて摩滅が非常に少ないです。

Chapelle Sepulcrale(南側外観、柱頭彫刻)

南側西寄りに、小さい柱がもう三本あります。

Chapelle Sepulcrale(南側外観)

植物模様と人魚たち。

Chapelle Sepulcrale(南側外観、柱頭彫刻)

別角度から。こちらも立派な装飾です。

Chapelle Sepulcrale(南側外観、柱頭彫刻)

西側。ファサードには象嵌細工があります。

Chapelle Sepulcrale(西側外観)

最初に見た時、扉がきっちりと閉めてあったので、てっきり閉鎖されていると思いましたが、施錠されていませんでした。(これら↑↓は、私が扉を開けた後の写真です。)

Chapelle Sepulcrale(西側外観、西扉口)

礼拝堂の中に入ります。

Chapelle Sepulcrale の内観:全体

東側に階段があり、床が少し高くなっています。

Chapelle Sepulcrale(内観、西扉口にて東を向く)

東側の階段をのぼって、振り返ります。

Chapelle Sepulcrale(内観、西を向く)

内部には、暗い色の小さい柱が6本あります。

Chapelle Sepulcrale(内観、南東を向く)

柱頭彫刻は、ほとんどが植物装飾ですが、面白いのがひとつあります。

Chapelle Sepulcrale(内観、北東を向く)

丸いものを大切そうに持っています。聖体っぽいです。

Chapelle Sepulcrale(内観、柱頭彫刻)

別角度は、別の場面のようです。

Chapelle Sepulcrale(内観、柱頭彫刻、別角度)

これは、たぶんアブラハムの割礼(『創世記』17章)。神との契約のしるしです。ここは墓地の礼拝堂ですから、冥福を祈るためだったのかもしれません。

Chapelle Sepulcrale(内観、柱頭彫刻、別角度)

アブラハム、へそが大きい。

Chapelle Sepulcrale。みごとな柱頭彫刻があります。

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