クルピエール(Courpière)

2022年8月8日(月)、二番目に訪れたのは Courpière 。Église Saint-Martinです。

ここは、12世紀の聖母像が美しく、11世紀〜12世紀の身廊にも、12世紀〜13世紀の後陣にも、素晴らしい柱頭彫刻が並びます。

Courpière へ

私はティエール(Thiers)から南に17分ほど車を運転して、落ち着いた町につきました。12時半頃のことです。

Église Saint-Martin(西側外観)

外観をみます。

Église Saint-Martin の外観:全体

西側(ファサード)は14世紀〜16世紀の改築です。

北側は、隣の建物との間が非常に狭いんですが、

Église Saint-Martin(北側外観)

翼廊(12世紀〜13世紀)の上部に柱頭彫刻があります。

Église Saint-Martin(北側外観、翼廊の柱頭彫刻)

東側は三つの後陣(12世紀〜13世紀)があります。

Église Saint-Martin(北東側外観)

南側は、北側よりは広い道になっています。

Église Saint-Martin(南側外観)

翼廊(12世紀〜13世紀)の左(西)にあるのは、17世紀以降に増築された聖具室です。

教会の中に入ります。

Église Saint-Martin の概要

教会の中に案内掲示がありました。一部を抜粋して太字で和訳しつつ、私が撮った写真を載せます。

サン・マルタン教会は、1130年頃、クレルモン司教AYMERICによってクールピエールに設立されたベネディクト会小修道院の教会である。
身廊は1130年頃に建てられた。

Église Saint-Martin(内観、身廊にて東を向く)

ロマネスク様式の後陣は、より完成度の高い芸術で、約50年後のものであろう。

Église Saint-Martin(内観、交差部にて東を向く)

特に感心するのは
・ロマネスク様式の丸天井
・柱頭

Église Saint-Martin(内観、交差部の柱頭)

・北小後陣にある12世紀のロマネスク様式の聖母像。

Église Saint-Martin(内観、北小後陣にある12世紀のロマネスク様式の聖母像

とても美しい聖母像です。

衣装も繊細に仕上げてありますが、やはり慈愛に満ちた表情と包み込むような大きな手が良いです。

Église Saint-Martin(内観、北小後陣にある12世紀のロマネスク様式の聖母像

・Natalys Casseliiの絵画:ナタリス・カセリ(Natalys Casselii)の「大ヤコブの断頭台、1585年に描かれ、南側の展示室にある。
・入って右側にある、15世紀末の墓(墓の近くにスイッチ)。

Église Saint-Martin(内観、15世紀末の墓

墓に、こんな風に人形が並べてあるのが新鮮だったので、灯りをつけて写真に撮りました。

フロアプラン

教会の中の案内掲示にフロアプランがありました。東が上です。

教会の中の案内掲示にあったフロアプラン。東が上。

Église Saint-Martin の内観:柱頭彫刻

教会の中に案内掲示にも書いてありましたが、柱頭が素晴らしいんです。ロマネスク様式の素晴らしい彫刻が、後陣にも交差部にも身廊にも並んでいます。

特に気に入ったものをご紹介します。

二股人魚(主後陣)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

二股人魚たち(南小後陣)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

人たち(交差部)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

鳥たち(交差部)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

植物と、両手をあげる人たち(身廊)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

舌を出す動物たち(身廊)

Église Saint-Martin(内観、柱頭彫刻)

すごい、かわいい。

Église Saint-Martin。12世紀の聖母像が美しく、11世紀〜12世紀の身廊にも、12世紀〜13世紀の後陣にも、素晴らしい柱頭彫刻が並びます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です