2022年8月5日(金)、二番目に訪れたのは Droiturier 。Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix です。
ここは、二つの謎めいた柱頭(つながれた猿、木と人)があります。
『ヨハネの黙示録』から来ているらしいんですが、、、私にはわけがわからず、聖書を調べまくりました。
Droiturier へ
私はシャテル=モンターニュ(Châtel-Montagne)から北に26分ほど車を運転し、小さな村につきました。13時頃のことです。
教会の南側には役場(Mairie)があります。
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix の外観:全体
教会の西側に車を停められます。
西扉口の前がポーチになっていて、その上に鐘楼があります。
東に行くと、まるい後陣があります。
教会の中に入ります。
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croixの概要
教会の中にリーフレットがありました。一部を抜粋して太字で和訳します。
ドロワテュリエ(Droiturier)村は、モザ修道院に属すベネディクト会小修道院を中心に形成され、その後クリュニーの従属下に置かれるようになった。
ロマネスク様式の小修道院付属教会は11世紀から12世紀に建てられたもので、サン・ニコラ教会と呼ばれ、聖十字架に捧げられている。
ポーチの上に立つ19世紀の鐘楼は、交差部にあった古い鐘楼が破壊されたために代わりに建てられたもので、15世紀に再建されたファサードに寄り添うように建っている。
フロアプラン
教会の中のリーフレットにフロアプランがありました。東が上です。
一後陣、三身廊で、交差部の両側から突出した翼廊に半円形の礼拝堂があります。
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix の内観:全体
教会の中の、全体の様子。
北側
南側
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix の内観:小さな顔たち
交差部で、こんなの見つけました。
小さい顔です。
こんなのもいます。
耳がぴんと立っていて、愛嬌があります。
かわいいじゃあないの。
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix の内観:西壁(ファサード裏)の柱頭彫刻
さて、問題の、西壁(ファサード裏)の柱頭彫刻をみます。
向かって左の柱頭彫刻は、猿が縄につながれているもの。猿の隣には牙のある蛇のような生き物(ドラゴン?)がいます。
別角度から
さらに別角度
人が右手にハンマーを持ち、左手に猿をつなぐ縄を持っています。
この、縄につながれた猿ってどんな意味があるのかと思って現地にあったリーフレットを読んだんですが、
これは『ヨハネの黙示録』である
と書いてありました。聖書を読むと、こんな部分があります。
『ヨハネの黙示録』/ 13章 10節
捕らわれるべき者は、/捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、/剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰が必要である。
『ヨハネの黙示録』/ 13章 11節
わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、小羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。
捕らわれるべき者にならないように、いましめてるのかもしれません。
向かって右の柱頭彫刻は、木と人。
別角度から
さらに別角度。
左手で、木の実を持っているようです。
この、木と人の意味についても現地にあったリーフレットを読んだんですが、
これも『ヨハネの黙示録』である
と書いてありました。聖書を読むと、こんな部分があります。
『ヨハネの黙示録』/ 02章 07節
耳ある者は、“霊”が諸教会に告げることを聞くがよい。勝利を得る者には、神の楽園にある命の木の実を食べさせよう。」』
もしかして、神の楽園にある命の木と勝利を得る者ですか。
なんだか、めでたい。
Eglise Saint Nicolas-Sainte Croix。二つの謎めいた柱頭があります。
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