聖ステファノ教会群から北に350mの場所にある、Parrocchia dei Santi Vitale e Agricola in Arena に向かいます。
16:50頃に到着しました。
教会のファサードは、ボローニャの中心地を東西に横ぎる、サン・ヴィターレ通り(Via S. Vitale)に面しています。
一見すると、まったくロマネスクには関係なさそうですが、ここには有名な地下聖堂があるんです。
教会の歴史をさらっとご紹介します。
教会の名前と歴史
教会の名前は Parrocchia dei Santi Vitale e Agricola in Arena。
「闘技場にある聖ウィタリスと聖アグリコラの教区教会」という意味です。
伝説によると、ローマ時代には剣闘士の試合が行われ、キリスト教の殉教者である聖ウィタリスや聖アグリコラが死んだとされる闘技場が、現在のこの教会が建っている場所にあったと言われています。
当初、ベネディクト派修道院の中に建てられた教会は、東向きで三身廊でした。そして、11世紀に建てられた教会の、南壁からサン・ヴィターレ通りまでは墓地でした。
教会は、近世に全面的に改築され、東向きから北向きに変えられてファサードがサン・ヴィターレ通りに移設され、身廊は一つになりました。
19世紀初めに教区が廃止され、マルティネッティ伯爵夫妻が隣接するベネディクト会修道院とともに購入し、豪華な宮殿に改築。このとき、教会の地下聖堂の一部が取り壊されました。
その後に教区が再編成され、1889年にペドレッリ神父が地下聖堂を再発見します。入念な修復作業を経て、地下聖堂が一般公開されました。
地下聖堂への行き方
さっそく、中に入ります。
地下聖堂への階段は、向かって右奥にあります。
最終ベイのところ。
ほら、地下聖堂(CRIPTA)って書いてあります。
地下聖堂の照明をつけるには、1ユーロ硬貨が必要です。
上の写真の右端にうつっている黒い箱に、1ユーロ硬貨を投入すると、しばらくの間だけ照明が灯ります。
長い時間をかけて見学したい場合、教会を入ってすぐ右にオフィスがあるので、そこでお願いすると照明をつけっぱなしにしてくれるかもしれません。
実は私、見学中に1ユーロ硬貨が足りなくなったので、両替してもらえないかと頼みに行ったんです。オフィスにいた優しそうな人が「私も1ユーロ硬貨を持ってないので、、、」と言いながら照明装置を操作して、最高に明るく、つけっぱなしにしてくれました。
なんと、ありがたい。
彼はお金を受け取ってくれず、私が目の前にあった寄付金箱に入れると、穏やかに微笑んでくれました。
とはいえ、まずは、1ユーロ硬貨を大量に用意していくことをお勧めします。
地下聖堂
いざ、地下聖堂へ。
階段を降りるにつれて、少しずつ石積みが見えてきます。
静かな空間に、息をのみます。
わお。
次回、地下聖堂を詳しく見ます。
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