Fornovo di Taro の Pieve di Santa Maria Assunta、続きです。柱に残されているロマネスク彫刻を見ます。
西暦1200年頃につくられた説教壇の全体図
現地に案内が掲示してありました。
展開図の説明が詳細なので、拡大します。
ロマネスク様式の説教壇は、1200年頃につくられ、16世紀にバラバラにされると、その一部がバルドーネ(Bardone)の Pieve di Santa Maria Assunta に移されました。
ここフォルノヴォ・ディ・ターロ(Fornovo di Taro)に残された部分は、教会内部では内陣と柱に保存され、教会外部ではファサードに保存されています。
柱に保存されているロマネスク
まず、柱に残されているロマネスク彫刻を詳しく見ます。
北側廊との間の柱に、あります。
ロンゴバルドの王、リウトプランド(伊:Re Liutprando、在位712~744)です。説教壇が解体される前は、壇上の四隅のひとつを飾っていたと考えられています。
南側廊との間の柱にも、あります。
聖モデラン(伊:San Moderanno)です。こちらも、説教壇が解体される前は、壇上の四隅のひとつを飾っていたと考えられています。
これらの彫像も良いのですが、私が好きなのは聖モデランの近くのこちらの柱頭彫刻です。
竜にはさまれている人の隣に、音楽を奏でている動物がいるんです。
耳が長いのでロバかな、奏でているのはハープかな、と思います。
ただならぬ存在感にひきつけられます。こういうのがさりげなく置いてあるロマネスク教会って、やっぱり、良いですよね。
次回、内陣に残るロマネスク彫刻を見ます。
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