Parrocchia San Geminiano、続きです。柱頭彫刻を見ます。
6本の柱にほどこされている彫刻は、簡素ながら豊かな表現力を感じます。
祭壇から西を向いて撮った写真です。
上の写真にふした番号にしたがって、柱頭彫刻1から順に見ます。
柱頭彫刻1
東面に植物模様があり、植物模様を挟んで、南面にワシがいます。
南面には、ワシ、植物模様、寄り添うふたり。
南面の寄り添うふたりがかわいいので拡大します。良いでしょう?
南面の寄り添うふたりの左隣には、植物模様があり、西面にもワシがいます。
西面にはワシの左隣に蛇のような細長いものを食べる四つ足の生き物がいて、
その左隣にはまたワシがいます。
柱頭彫刻2
身廊側に二股人魚がいて、東面に植物模様。
南面には大きく口を開けた生き物がいて
この大きく口を開けた生き物は射手に狙われています。
西面は(隣の射手のことなど存ぜぬかのように)美しい植物模様です。
柱頭彫刻3
多様な植物模様が美しい。
西面は、植物だけかと思いましたが、よく見ると上のすみに植物をはきだす人たちがいました。
柱頭彫刻4
残念ながらかなり損傷しています。
西面には簡素な植物模様があります。
柱頭彫刻5
ワシと二人の人物がいます。
東面の中央には、盾を持ち馬に乗る人がいて、
続く場面には多くの人がいますが、何をしているものか。
人体のグニャっとしている人たちがいます。その隣には上からさしのべられた手をつかむ人がいて、この人は怪物に襲われているようです。
怪物たちの隣には、手に何かを持つ男性がいます。
こちらでは、鳥たちが葡萄をくわえて並んでいます。
鳥たちの隣では、男性が左手で鳥の首を、右手で蛇の首をつかんでいます。
柱頭彫刻6
女性一人の両脇に男性がいます。
女性は植物を手にしているようです。
この角度には、悪魔、男性、女性がいるようです。
こちらには誰もいないかと思ったら、葡萄の枝の間から顔をだしていました。
こちらの角では、人が逆さまになりながら顔をのぞかせています。
6本の柱に豊かにほどこされた彫刻のそれぞれに、どんな意味がこめられていたのか、はっきりわかりません。
ですが、どれも、人や植物や動物たちがたいへんに愛らしい。
次回、洗礼盤を見ます。
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