2019年12月の旅行四日目、最初に目指すは Basilica di San Savino 。泊まっている宿から東に約1km、徒歩で約15分の道のりです。
前日12月8日(日)の結婚披露宴を途中で失礼してピアチェンツァに移動し、チェックインしたのはこちらの宿。
Lu.Lu Suite and Rooms
Via mazzini 51, Piacenza, 29121
寝室とバスタブ付きの風呂トイレは専有、洗濯機付きダイニングキッチンは共有というアパートです。二泊総額€130でした。歴史地区内にあるので訪問予定のロマネスク聖堂に行きやすくて良かったです。
旅行四日目、12月9日(月)の予定は
6. ピアチェンツァ(Piacenza)Basilica di San Savino
7. – 9. ボッビオ(Bobbio)Ponte Gobbo, Abbazia di San Colombano, Museo dell’Abbazia
10. ピアチェンツァ(Piacenza)Duomo di Piacenza

今回と次回の二回に分けて Basilica di San Savino について書きます。今回は主に地下聖堂、次回は主に内陣についてです。
宿から歩いて15分でBasilica di San Savinoに到着しました。

ピアチェンツァ(Piacenza)<1>で訪問したSant’Eufemiaとは違い、こちらのBasilica di San Savinoは長い時間あいていました。
ピアチェンツァの公式HPによると、
平日9:30-12:00、16:00-18:00、
土曜日9:00-10.00、16:00-17:00、
祝日9:00-10:30、16:00-17:30
教会の紹介も同HPからコピペさせてもらいます。
この建物は1107年に聖別され、聖サヴィヌスに献呈されました。この聖人はピアチェンツァで二人目の司教になった人物です。シジフレド司教の提案で紀元後4世紀に聖サヴィヌスが大聖堂建設を夢見た場所に建立されました。教会建設と同時期に地下祭室も建設され、≪暦と黄道十二宮の星座≫が海の波状のデザインの上に描かれた建立当時の床モザイク画 (後1100年)が残っています。もう一点のモザイク画は聖堂内陣にあり、キリストを描き、そのまわりに戦いの様子やチェスで遊ぶようすを配した床モザイク画です。16世紀の初め空位期間を経て、ジェロ二ミー二修道会に管理されるようになると、中庭の改装や主祭壇の立て直しが行われました。その際、教会の祭壇下にこの聖人の聖遺物が埋葬されていたことが発見されました。18世紀に内部は漆喰の天井装飾やその他の飾りが加えられ、建設当時のロマネスク様式は変えられていきました。最も大がかりな改装は1721年に行われたファサード(正面)の修復で、現在でもそのまま残っています。聖サヴィヌス教会が保存している重要な文化財は、聖堂内陣の主祭壇に置かれている12世紀の木製の十字架です。また、聖堂内陣には15世紀フレスコ画≪聖母と幼子キリストの円形画≫があり、ロンバルディア地方の作家の作品(作者不詳)がストラッポ(剥ぎ取り)されて展示されています。教会の右身廊には≪聖母と聖人≫を描いた12世紀のフレスコ画もあります。
上の写真(教会の西側)に写っているファサードは1721年に改装されたもの。この見た目ではロマネスク教会とは思えませんが、中に入ると驚きます。

身廊の床が海になってますよね?
こんな文字がありました。身廊のモザイクは1920年製のようです。

身廊の床を海にした理由が地下聖堂に行くと分かりました。
まっすぐ進むと1100年頃に造られた地下聖堂がみえてきます。

ため息もの。

いま落ち着いて写真を見ると障壁の繊細な彫刻が素晴らしいのですが、訪問時はそちらには全く気づかず、ただ地下聖堂に吸いよせられました。
モザイクも気になりますが、柱頭彫刻も言葉を失う美しさ。

柱頭特集。




しばらく夢中で写真を撮り、じっくり眺めて、ようやく気持ちを柱頭彫刻からモザイクに切り替えました。
暦と黄道十二宮の星座が海の波状のデザインの上に描かれています。
(きっと、この地下聖堂の1100年頃のモザイクが素晴らしいから1920年に身廊の床を同じ海のデザインにしたと私は思うんです。粋ですよね。)

中に入って近くで見てみたいけれど立ち入り禁止のロープが渡してあります。
見づらいったらありゃしません。











動物も人物も丁寧に表現されていて繊細な描写が素晴らしい。
Basilica di San Savino、1100年頃に造られた当時の姿が残る地下聖堂の柱頭とモザイクを堪能しました。
次回は内陣を見ます。
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