2019年9月の旅行八日目、五番目の目的地はIsil。アロス・ディシル(Alós d’Isil)から南に約4km、車で約6分の道のりです。
ここでの目的は、Sant Joan d’Isilと昼食。
大きな道(C-28)からイシル(Isil)へ来ると、集落の手前で、教会が出迎えてくれます。
早速、近づいてみます。
教会の南は墓地、東にはノゲラ・パラレサ(Noguera Pallaresa)川。
西側にはファサードとしての装飾は無く、扉口もありません。
上の写真で向かって右に写っている門から、入れます。
墓地の端へ行って、南壁を眺めると
軒下、ロンバルディア帯と扉口の装飾が、素晴らしい。
まずは、軒下とロンバルディア帯。怪しげなのが、これでもか、と並んでます。
5枚の写真に分けて、右端から。
気になる所を、拡大します。
「その4」の部分を拡大。
扉口の真上なんですが、ここは軒下装飾もロンバルディア帯も中断されて、石碑が埋め込んであります。
さらに、石碑を拡大。
石碑は二つあり、向かって右の石碑の二人は腕を組み、体は離れています。それに対して、向かって左の石碑の二人は肩に手を回し、体が触れ合っています。
4人とも下半身が削られてます。個人的には、性器が描かれていたから、のちの時代に削り取られたんじゃあ無いかと。
次に、「その5」の部分を拡大。
扉口をみます。
三つのアーチには、市松模様や花模様。
左右の柱頭には、彫刻。
向かって右の柱頭を、別角度から。
向かって左の柱頭。
向かって左の柱頭を、別角度から。
丸みのある形が、とても優しくて、魅力的。
教会の東側を見るために、川の向こう岸に行きます。
いったん北上して集落へ行き、橋を渡ってから、向こう岸を南下します。
集落にある橋は、趣のある石橋です。
橋を渡って、振り返ると、こんな感じ。
ここから、ロマネスク教会の東側を見に、南下します。
見えてきました。
小さい橋を渡ります。
わお。
後陣は、三後陣にしっかりロンバルディア帯もつけ柱も美しく残っています。
素晴らしい。
実は、川の流れがかなり急で、水音がごうごうと響くんです。
YouTubeにアップしました。
Sant Joan d’Isil。南壁と南扉口に豊かな装飾が残り、後陣が川に浮かぶ姿が強く心に残ります。
教会の見学を終え、集落に戻って昼食です。
行った店は、こちら。
Restaurant Casa Pastora
Carrer de la Molina, 2, 25586 Isil, Lleida
+34 973 62 64 06
いただいたのは、こちら(二人分です)。
デザートを食べていると、食事をしていたテーブルから、さっき通った橋が見えました。
なんと、🐑🐑🐑🐑🐑
牧羊犬って、働き者なんですねえ。そして、羊って意外と歩くの速い。
イシル(Isil)、ロマネスク教会は素晴らしいし、昼食は美味しいし、スタッフの方は親切だし、羊がいっぱいだし、たいへん良いところです。
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