2019年9月、夏休みを使ってヨーロッパに行くことにしました。
ロマネスクはどこで何をみようか、行きたい場所が多すぎて困ったのですが、スペインのカタルーニャに決めました。
実は当初、北イタリアに行くつもりだったんですが、12月にも用事でイタリアに(実は今週末からエミリア・ロマーニャ州へ)行くことになったので、ゴールデンウイークも夏休みも12月もイタリアって、どうよ?と言うことで、カタルーニャ!
カタルーニャ自治州は、スペイン北東部。
これまで見たのはジローナ、ビク、リポイ、バルセロナくらい。
貴重なベアトゥス写本の他、各地に魅力的な彫刻やフレスコ画が数多く残っていますし、
絶景のロマネスク建築が
沢山
あるらしい(⌒~⌒)から、ずっと行きたいと思っていたんです。
超有名な世界遺産まで
あるんですから、これはたまらない。
見たいところは多いし、滞在期間は限られているので、効率的な計画が不可欠。
まず第一段階として、行きたいところをグーグルマップ上に「保存」です。日ごろから本やブログ、インスタグラムを見て、ここに行きたい!と思うたびにやってます。
さらに、ゾディアック(Zodiaque)の la nuit des temps を買っちゃいました。もう、これは、買わずにいられなくて。どの聖堂がどんな風に紹介されているか知りたいから。
なんと、二冊もあるんです。カタルーニャ編。多すぎて一冊には収まらなかったに違いない。
地域を西側半分にしぼった上で厳選しましたが、聖堂の数でいうと全部で40箇所以上になってしまいました。
第二段階として、各聖堂が空いている時間、移動や見学の所要時間を調べました。いやはや、7月と8月にしか開かない教会や、日曜しか開かない教会の、なんと多かったこと。
皆様、私は9月に行ってしまいましたが、カタルーニャの一部地域へのロマネスク訪問は、なるべく7月や8月に予定しましょう。心が折れそうになります。
特に珠玉のフレスコ画や洗礼盤が点在するアラン渓谷(アラン語:Val d’Aran、カタルーニャ語:Vall d’Aran)は閉まっている教会が多い上、連絡しても返信がもらえず。。。行く前から再訪確定(T-T)
だからアンドラに行こう!と決めました。目的地の一つ、セウ・ドゥルジェイ(Seu d’Urgell)という大聖堂のある町から車でたった20分でアンドラだし。連絡すると、どの自治体もすっごーく親切で、すぐ返信をくれて私が希望する日時に無料のガイドツアーを用意してくれたんです。アンドラ、最高。
第三段階で、スケジューリング。朝何時に出て、どこにどの順で行くか、昼食はどこで何を食べるか、午後はどこにどの順で行くかを決めます。そして宿を予約しました。
Barcelona 一泊(ホテル)、
Cervera 二泊(アパート)、
Les Avellanes 一泊(ホテル)、
Barruera 二泊(アパート)、
València d’Àneu 一泊(ホテル) 、
Andorra la Vella 二泊(アパート)、
Barcelona 一泊(ホテル)です。
今回、移動距離がありすぎて三連泊は無理でした。移動の合間に一泊だけとか、滞在できても二泊が限界。だから二泊できる所では台所や洗濯機を備えた宿泊施設を選びました。
前回のトスカーナでの苦労を踏まえて、今回は国内で予め海外用SIMを調達してから出発しました。でも、あれこれ試してもつながらなくて、、、原因が分からず、仕方なく現地で新しくSIMを買ったら原因が分かったという。情けない話。
そして、レンタカーをオートマ車で予約しました。今回は夫が(スポーツ観戦の予定もなく)ずっと一緒だったので運転してもらえて助かりました。
カタルーニャ独立運動について
私の帰国後、10月14日にスペインの最高裁は2017年にカタルーニャ州の独立を問う国民投票を強行したとして、同州政府幹部らに対して最長13年におよぶ禁錮刑や罰金刑を言い渡しました。バルセロナではデモ隊と警察が衝突。胸が痛む混乱になりました。
私は人々が培った文化を大切に継承できる体制であって欲しいと願います。
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