2019年GWの旅行三日目、最後に向かったのはArezzo。グロピナ(Gropina)から南東に約30km、車で約45分の道のりです。
雨の中、セッテ・ポンティ(七つの橋)という名の山道をくねくねと進み、無事に Arezzo 市内のアパートメント・ホテルに到着しました。
4月26日(金)から一人で二泊したのは、こちら。
San Clemente House
Via Vecchia, 28, 52100 Arezzo
+39 380 655 6596
一階にキッチンとリビング・ダイニング、二階に寝室と風呂トイレがあるメゾネット・タイプで、出入り口の真ん前に車を停めることができるので駐車も荷運びもラクラク。コーヒー、紅茶、牛乳と朝食(菓子パン6個)が用意してあったのもうれしかったです。
まさか、この菓子パンが私の土曜と日曜のロマネスク巡りを支える主なカロリー源になるとは、自分でも思っていませんでしたが。なっちまうんだな、これが。
実は Arezzo ではサンタ・マリア・デッラ・ピエヴェ教会(Santa Maria della Pieve)を見学するつもりでしたが、この町に二泊三日もいたのに、行かずじまい。ロマネスクなしですが、とても良い町だったので、書きます。
宿にチェックインを済ませ、教会見学をあきらめて向かった先は通信会社TIM。ネット問題を解決するためです。道具(細いピン📍みたいな形のアレです)を借りて、sim を私の iPhone に挿入したら、解決するはず。
店には女性店員と男性店員が一人ずつと、店員としゃべってる男女一組(店員の友達かな?)の合計4人がいました。
この店員たち、仕事が超高速で正確。男性店員は物静かで真面目そう。女性店員は明るくて好感度ばつぐん。私が心配していた、別のsimを入れると WhatsApp のデータが消えてしまう懸念は「心配ない。だって、私、いっつもやってるし」と簡単にふっとばしてくれました。
「アプリを起動したとき『このsimにデータを変更するか』と質問されるから、変更しないって答えれば大丈夫」とのこと。そして彼女は「ちょっと、貸して」と言って私の iPhone に sim を挿入してくれて、ネット問題は解決。
彼女、近々日本に旅行するそうで、「キョートでしょ、オザーカ (イタリア人が発音するとOsakaは「オザーカ」ときこえます) でしょ、あと、なんて言ったっけ、カナザーキ?にも行くのよ!ほら、北のほうの場所!」と笑顔で教えてくれました。
カナザーキ?と悩みましたが、彼女の言うカナザーキが金沢だと分かった瞬間、店内にいた全員が大笑い。そう、店員じゃない男女一組も、会話に絶賛参加中でした。
「それから、山にも行くのよ、コ、コ、コなんとか」と女性店員が言うと「それじゃ分かんないよ」と店員じゃない男女が笑います。私は彼女が行きそうな場所って、もしかして、、、と思い「高野山?」と言うとビンゴでした。おおあたり~!
さて、ネット問題解決のお礼を言い、意気揚々と店を出た私でしたが、角を曲がった所でハッとしました。私の iPhone にもともと入っていた sim が、無い。無くしちゃいけないからと小袋に入れたのですが、手の中の小袋には肝心の sim が無い。。。落とした?
simはわずか7mmほどの大きさです。来た道を戻りながら必死で探しました。お世話になったTIM店まで戻って来たとき、さっき店内で一緒にしゃべった店員じゃない男女が店の前にいて、女性が「どうかしました?」と。恥を忍んで sim を落としたことを伝え、探し続けていると、後ろから声がしました。
「ありましたよ!」
なんと!探して、見つけて、走って届けてくれたんです。こんなに親切な人が、いるなんて。感謝感激でした。Arezzo 最高。
ネット問題は楽しく解決したし、落し物は探して見つけて走って届けてくれる人に恵まれたし、この日の夕食は実に美味しかった。
行った店は、こちら。
Trattoria Cavour 42
Via Cavour, 42, 52100 Arezzo
+39 0575 20131
人気店で予約必須です。私と夫が食事中も次から次へと店に人が入ってきては「今夜は予約で満席でして」と断られていました。
いただいたのは、こちら。
ワインはハウスワインの白と赤をそれぞれ500cc(美味しかった!)。飲んで食べて、総額€65。店内の雰囲気も良いし、サービスも申し分なく、良い夜を過ごしました。
食事が終わると、夫は電車でフィレンツェへ。私は夫がトスカーナに戻ってくる月曜日まで、一人旅です。
4月26日(金)に訪問したのは三箇所。
3. レッジェッロ(Reggello)
4. ピアン・ディ・スコ(Pian di Scò)
5. グロピナ(Gropina)
グーグルマップを編集して訪問番号を加えました。3〜5はアルノ川沿いの渓谷に位置していて、この辺りをヴァルダルノ(Valdarno)と呼びます。
ヴァルダルノのロマネスクは想像以上だった上、素晴らしい出会いにも恵まれ、とても良い一日でした。
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