2018年9月の旅行十二日目、二番目の目的地はChâteauneuf。サン=モーリス=レ=シャトーヌフ(Saint-Maurice-lès-Châteauneuf)から南に約1km、車でわずか約3分の道のりです。
ここでの目的はサン=ピエール=エ=サン=ポール教会(Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul)。
車でわずか3分と書きましたが、ここに行くには山を登ります。気合を入れて急な坂を進むと、教会西側のfaçadeがあります。どーん。
西扉口をみます。
階段をよっこいしょ、と。
優美な姿です。
教会の南側の道を通って、東側へ。後陣をみます。
この坂道を挟んで南側に城があります。
教会を見上げます。
持ち送りに注目。
いずれも奇怪で、初めて見るかたちも沢山ありました。とても興味深い。
後陣の東には木立があって、車を停められます。
ここからの眺めが素晴らしい。
塀に近づいて、眺めます。
正面に見える鐘楼のとんがり屋根は、さっき見たサン=モーリス=レ=シャトーヌフ(Saint-Maurice-lès-Châteauneuf)の新しい教会です。
目を教会に戻します。
教会の南側へ。
南扉口から教会の中に入ります。
ヴォールトの高さは12メートルもあります。
見上げると鐘楼の下の部分が八角形のランタン(lantern)になっていて、採光窓が四つあります。珍しい。
リーフレットがありました。それによると、サン=ピエール=エ=サン=ポール教会(Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul)は12世紀に建設され、ブリヨネ地域で最も美しいロマネスク教会の一つです。シャトーヌフ(Châteauneuf)はマコン(Mâcon)管区に位置する王室の領地でした。
教会の建物は幾度か修築されました。
15世紀、百年戦争の終わり頃の火災によって身廊と鐘楼が崩落しそうになったため大規模な修築が行われ、身廊の柱頭はゴシック様式に変わりました。このことが身廊の左の一番目の柱に記録されていて、今も確認できます。また、19世紀にも建築家ミレー(Millet)によって修築が行われました。
案内掲示もありました。
フロアプランを拡大。
外に出て、南扉口をみます。教会の中から外を状態。
扉のそばに置いてある紙には「教会は撮影に使用中です」などの言葉が書いてあり、繰り返し掲示して使用されている印象でした。
お楽しみの、南扉口。
近づきます。
詳細を見ます。
南扉口を通るとき、この三つの顔に出迎えられ、見送られるんです。
上の写真の中で一番左の頭は、ハゲでもカッパでもなく、トンスラ(聖職者が頭頂部の髪の毛を円形状に剃る髪型)。つまり、聖職者が出迎えてくれるんですねえ。
そして、まぐさには使徒がずらり。
なんだか、人形が並んでいるみたい。
よく似た彫刻をシャリリュー(Charlieu)で見ました。11世紀の扉口です。
このシャトーヌフ(Châteauneuf)の使徒たちの彫刻も恐らく11世紀のものとリーフレットに書いてありました。ということは、ロマネスク教会の建設は12世紀ですから、もともとあった彫刻を新しい教会建設のときにも使ったわけです。
やっぱりトンスラが、こっち見てる。
サン=ピエール=エ=サン=ポール教会(Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul)、素敵な使徒たち、聖職者たちが出迎えてくれます。
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