モンソー=レトワール(Montceaux-l’Etoile)

2018年9月の旅行八日目、三番目の目的地はMontceaux-l’Etoile。シャスナール(Chassenard)から南東に約15km、車で約17分の道のりです。

ここでの目的はサン=ピエール=エ=サン=ポール教会(Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul)。

車は教会の南西の木立の中が駐車スペースだったので、そこに停めました。

目の前は、トイレ。

教会は、その立ち姿がとても絵になります。

教会の東側には眺望がひらけてて、気持ち良い~

教会の南側です。西側の鐘楼あたりまでと、それより東側とで、造りが違います。

鐘楼の装飾

持ち送りが、かっこいい

拡大

もうひとつ

façadeが、珠玉

もしかして、手前にポルティコ(屋根のある場所)があったんですかね、屋根があった跡のような斜めの線が見えます。

扉口の装飾については、後ほど。

先に中を見ます。

中に入ると、案内が充実。

リーフレットによると、この教会は恐らく12世紀前半に建てられ、聖ペトロと聖パウロに捧げられています。そのティンパヌムはブリヨネ地域で最も美しいものの一つで、ブリヨネ地域における主要なロマネスク教会です。

なお、ブリヨネ地域についてはリーフレットにこんな風に紹介されています。

中世の時代からアンジー=ル=デュック(Anzy-le-Duc)の修道士達によって営まれ、17世紀終わり頃、アンジーの保護にとどまりながら教区教会になりました。

ロマネスク様式の後陣は18世紀の拡張工事で東奥に祭室が造られた際に通路となり、ヴォールトは19世紀に改築されました。しかし、厚い壁や、厚い壁に朝顔状に開けた窓(朝顔口、embrasure)はロマネスク時代の構造を示しています。また、ロマネスク様式の後陣の名残である小さい柱とアーチが残っています。

façadeを背にして東を向いたところ。ロマネスク様式が残っている部分です。

おっしゃれ~

この教会ね、私が見学した短時間のあいだにも、かなり訪問者(3~4組)が居ました。この規模の教会にそんなに人が来るなんて、この旅行中、初めてのことでビックリ。

多分、外だけじゃなくて中にも超おしゃれに残っているロマネスク様式の美しさが人をひきつけるんだと思うんです。

案内掲示にあった、フロアプランです。

もともとのロマネスク様式の構造と、18世紀に増築されたところが、分かり易い。

フレスコ画がありました。

façadeの方を振り返ると、こうです。

では、外に出て、お楽しみの西扉口の装飾を見ましょう。

ティンパヌムとまぐさにはキリストの昇天(新約聖書 『マルコによる福音書』16章、『ルカによる福音書』24章、『使徒言行録』1章)。

天に上げられるイエスの両脇に天使がいて、

(天使が「しゅっぱーつ、進行!」とか言ってそう)

その下のまぐさでは聖母マリアと使徒たちがイエスを見上げています。

(使徒たちのどよめきが伝わってきます)

まぐさの北側です。

南側です。(聖ぺトロの鍵、巨大で分かり易い)

まぐさの横にある二つの柱頭のうち、北側

まぐさの下の部分

悪魔と戦う天使かな?劇的です。

まぐさの横にある二つの柱頭のうち、南側

まぐさの下の部分

翼がきれい。

リーフレットによると、夕日を浴びるとより美しく映えるそうです。

サン=ピエール=エ=サン=ポール教会(Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul)、ブリヨネの宝石です。

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