サン・マルタン・ドゥ・カニグー修道院、続きです。
柱頭には、心に残る彫刻が連なっていました。
身近なもののように見える模様も、霊的な意味が込められてる場合が多くて、現代の私たちが解読すると本来の解釈と違ってしまいがちなんだそうです。
回廊で中庭を背にして立つと目の前は絶景で、断崖の向こうに深い山が広がります。
光が少ないからかな?山が青い。私のカメラ(初心者用ミラーレス一眼です)だと自然に青く写るんです。
こちらは、宗教行列か典礼の様子らしいって聞きました。
別の角度から。こけし人形みたいで愛嬌があります。
さらに別の角度から。こちらの山肌は陽光で発色がシッカリあります。
動物っぽいの
こうしてみると、壮観!です。
「大罪」か「サロメの踊り」か?って言われてるやつ。
ふくよかな体つきと巻き毛が良い!
動物っぽいの。山が真っ青です。
猿?
翼つきの雄羊っぽいの。口を押さえて、静かに修行することを促しているそうです。個人的には、この「おおっと、口を滑らせちゃいけねえ」って姿も好きなんですが、何と言っても、隣です。垂れ目の福笑いみたいなの、たまりません。
着色の跡が、わかります。
冠?かぶって首をかしげている彼、フレンドリーな良い表情で好きです。
同じ柱頭を別の角度から。真ん中にいるのは蛇で、誘惑の象徴だそうです。私は、蛇の上の垂れ目の福笑いはもちろんのこと、左で大口を開けてる人のアホ顔が好きです。
こういう、いかにも柱頭彫刻らしい「葉っぱとおじさん」もありました。
もうね、夢中で写真を撮りましたよ。
この後、地下聖堂(crypt)に向かいました。
向かう途中、この場所で、修道士さんが「少し喉の調子が悪いので水を飲みます。ここで待っていてください」と言いました。
crypt のある建物の方から、中庭ごしに柱頭彫刻の回廊と山肌が見えます。
ええもう、いくらでも、待ちますから。どうか、ゆっくり帰ってきてください。と思いながらシャッターを切り、名残を惜しみました。
でも、本当にすぐ、修道士さんは水のはいったコップを手にして、帰って来ました。
次回、crypt から始めます。
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