リュー・ミネルヴォワ(Rieux-Minervois)<1>

2018年3月の旅行四日目。カルカソンヌ(Carcassonne)を出発し、今日からはペルピニャン(Perpignan)のAirbnbに三泊します。

この日も、とても良い出会いがありました。

予定は以下の通り。

1. リュー・ミネルヴォワ(Rieux-Minervois)で一ヶ所見学して昼食
2. カベスタニー(Cabestany)で二ヶ所を見学
3. ペルピニャン(Perpignan)でAirbnbにチェックイン

さて、Carcassonne から Rieux-Minervois へは、車で北東に約27km、約30分の道のりです。

午後の予定も詰まっているので、12時に開店する昼食処に開店と同時に入店して、ちゃっちゃと食事したい。だから、見学をそれまでに済ませよう、と考えています。

10時半位にRieux-Minervoisに着いて車を停める事が出来ました。

早速、Eglise Heptagonale Sainte Marie を目指します。 「七角形の聖マリア教会」という意味です。

到着。何度も写真で見た外観です。興奮します。

早速、目の前の、南側の入り口から入りました。

扉を開けると、中にいた女性3人が一斉にこちらを振り返って、私をみてます。

「ぼ、ボンジュール!」

と、私が必死の笑顔で挨拶すると、金髪の人が近づいて来て、フランス語で何か、たくさん話してますが、わかりません。早口だし。

金髪さんの横から、黒髪さんが一生懸命、英語で通訳してくれました。「お隣にツーリストインフォメーションがあるから、まず、そちらでリーフレットをもらってくると良いですよ」との事。

お礼を言って、素直に従います。ツーリストインフォメーションは、すぐ隣です。(上の写真で左の建物)

ひとまず、目的の聖堂の中に入れることが分かって安心しました。ツーリストインフォメーションの前に、来る途中で見かけた近くの村役場で、トイレ借りちゃおう。

すっきりしてからツーリストインフォメーションに行くと、女性が一人いて、隣の教会に行きたいと言うと、リーフレットをくれました。英語版のやつ。

ありがとうございますと言って行こうとすると、何か言ってます。フランス語で。何だろ?と思って聞き返すと「2ユーロです」と言ってる。

???

事前に色々と下調べしたけど、「無料」ってのしか、見てない。有料なんて?聞いてないよ?

でも、はっきり、何回も「一人2ユーロ」とおっしゃってます。

お支払いしました。はい。しっかりと。(後で思いましたが、このリーフレット、もらっといて本当に良かった。これ無しでは、分からない事がいっぱいあったんです。)

その時、黒髪さんが来ました。どうやら、隣のインフォメーションに行っただけにしては私の戻りが遅いと思ったらしい。

黒髪さんと一緒に聖堂に戻りました。

金髪さんが待ってましたとばかりに話しかけてくれます。

金:どこから来ましたか?
私:日本からです。
金:今日はRieux-Minervoisに泊まりますか?
私:いいえ、今日はPerpignan に泊まります。

金髪さん、少し残念そう。でも、続けます。

金:ぜひ、Cabestanyにも行ってください。
私:はい、博物館と教会に行く予定です。
金:コレットがよろしく言っていたと言ってください。
私:?(一見、ただの、おばあさんなんだが?どちら様?)

ここで、通訳してくれていた黒髪さんが補足してくれました。金髪さんは、生まれも育ちもRieux-Minervois で、ここのプレジデントなんだそうです。だから、Colette と言えば、わかるんだ、と。。。へー。そうなんだ。

金髪さん改め、コレット。話が続きます。

コ:どうして、この教会のことを知りましたか?
私:私はロマネスクについて勉強しています。有名です。
コ:この柱頭彫刻。マンドルラの中にいるのはキリストではなく、聖母マリアです。左右3人ずつ、6人の天使によって、、、

話が長く続くかと思いましたが、書いてある内容かな、と思ってリーフレットを目で追っていると「そうよ。それ、読んでみてください。」思ったよりサクッと切り上げて、黒髪さんを含めたお二人への説明を再開なさいました。

聖母マリアの彫刻の横にいてこちらを向いているのが、Colette。手前左が一生懸命に通訳してくれた黒髪さん。ありがたかった!手前右がずっと静かにしていた三人目の人。

ここから、私は自由見学を始めました。

1、垂れ目が可愛いライオン。

2、聖母マリアの正面。両手の長さ、ハンパ無い。それに対して、足の可愛いこと。

聖母マリアの左側。メレンゲ菓子状の葉っぱを吹き出してる左上のおじさんが、赤塚不二夫のキャラクターみたいで、気になります。

聖母マリアの右側。残念ながら、上から三番目の天使の頭は、無くなっちゃっています。

3、笛吹き3人組。表現が独特です。

ひととおり写真を撮ると、独特の構造が気になって、リーフレットを読みました。次回、構造について書きます。

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